W杯1次予選へ、集中する富樫勇樹 「1点でも最後勝って終われれば」

バスケット・カウント
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提供:スポナビライブ

11月24日から始まるW杯アジア地区1次予選を前に、司令塔・富樫勇樹が意気込みを語った 【バスケット・カウント】

 バスケットボール男子日本代表は2019年のワールドカップ(W杯)の出場権を争うアジア地区1次予選を11月24日のフィリピン戦からスタートさせる。本番まであとわずか。Bリーグ期間中にもかかわらず、毎週のように強化合宿が行われる中、11月6日〜8日に行われた第10次強化合宿では、司令塔・富樫勇樹のアグレッシブな動きが目立っていた。フィリピン戦に向けた仕上げが最終段階に差し掛かろうとしている今、富樫に話を聞いた。

1つのゴールにみんなが向かっていけている

──強化合宿が続いて心身のコンディションを保つのは簡単ではないと思います。何か特別に心掛けていることはありますか?

 代表がキツいというより、個人的にはリーグ戦のほうがキツいというか。ここに来ると気持ちが引き締まる。多少試合の疲れはありますが、W杯や五輪に向けて「やらなきゃいけない」という気持ちにすごくなります。リーグ戦は60試合が毎週あって先が長く、最近は疲れの部分で集中し切れていない時もあるのかなと。そこは直さなければいけない。全員、自分のチームで30分前後試合に出て、月曜から集まって、すごく大変だとは思いますけれど、1つのゴールにみんなが向かっていけているのは良いことだと思います。

──代表合宿に来てしまえば疲れも感じない?

 そうですね。練習自体は集中してできていると思うので、疲れがある中でも、このコートだったり施設だったり、日本代表という練習着も含めて気が引き締まります。

──どんなに準備してもけがをしてしまっては意味がありません。過密スケジュールでケアしていることはありますか?

 特にないです。昨シーズンから大きいけがは足首を痛めたり、あとはモモカンを食らうぐらいなので。足首はケアしていますが、特別というほどではなく、いつもと変わらずケアはしています。

自分の武器は「スピードが一番」

ラマスHCのバスケットについて、「オフェンスはけっこう自由にやらせてもらえるので、そこはやりやすい」と富樫 【バスケット・カウント】

──夏のアジアカップはぶっつけ本番でしたが、今回は“ラマスのバスケ”で勝負します。フリオ・ラマスヘッドコーチ(HC)のスタイルがどのようなものか、見えてきましたか?

 決められた形はもちろんありますけれど、その中でオフェンスに関しては自由度があって、すべてデザインされたプレーをやらなくていい、ディフェンスを見ながらのプレー、状況判断していいということなので。オフェンスはけっこう自由にやらせてもらえるので、そこはやりやすいです。

 ディフェンスの部分はプレッシャーだったり、いろいろな守り方や指示はありますけれど、それ以上にすべて出し切る、特にディフェンスの部分でプレッシャーをかけたり、エナジーを出すというのを常に言われています。そこが一番、日本に足りない部分だと思いますので、常に相手に向かっていく気持ちや勝ちにいく気持ちが足りないと常に言われていますね。

──ラマスHCは富樫選手の良いところを理解し、それを求めて招集していると思いますが、あらためて自分の長所、武器を教えてください。

 スピードの部分が一番だと思います。特に初戦のフィリピンは、オフェンスはすごいチームですけれど、戻りだったりディフェンスの部分では気を抜く場面が映像を見ても多いと思ったので、そこはスピードで良いファーストブレークにつなげられたら。特にオフェンスでクリエイトしたり、ドライブする選手があまり多くないので、そこからキックアウトだったり、そのままレイアップにいったりも含めてやっていきたいです。

──フィリピンの印象はいかがですか?

 1対1が強い印象です。ストリートバスケをしているかのような、楽しんでバスケットをして、すきあらば打ちますし、ミスマッチだったらそこをガンガン攻めるというチームなので気を抜けないというか。1分か2分、気を抜いただけで10点近くやられるようなオフェンス能力のあるチームなので気を付けたいと思います。

──そんなフィリピンを相手にどう戦いますか?

 ディフェンスはもう我慢するということ。常にプレッシャーをかけて、守り方の徹底をして、そこからディフェンスリバウンドというのが常に課題だと思いますし、取れれば走れる。ディフェンスが重要になってくると思います。

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