森保監督「メダルを獲得できるように」 東京五輪サッカー日本代表 監督就任会見

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都内で東京五輪代表監督の就任会見が行われた。写真は左から西野技術委員長、森保監督、田嶋会長 【スポーツナビ】

 日本サッカー協会は30日、都内で2020年の東京五輪を目指すサッカー男子日本代表チームの監督に就任した森保一の就任記者会見を行った。

 森保監督は「自国開催である東京五輪で監督をするということは、結果を求められると思いますし、重責です」「支援、応援していただける皆さまに喜んでいただける結果を出せるように、全身全霊をもって五輪に向かっていきたい」と会見の冒頭で所信表明した。

 また、就任の決め手として「選手たちを、さらに上の舞台に引き上げられるように関わっていきたい」「2022年のカタールでのワールドカップ(W杯)に、多くの選手に行ってもらえるような育成をしたい」と選手育成への意欲を語り、東京五輪での目標を問われると「メダルを獲得できるように頑張っていきたい」と答えた。

結果を求めながら、成長の助けになる仕事を

「結果を求めながら、成長の助けになる仕事をしたい」と抱負を語った森保監督 【スポーツナビ】

登壇者:
森保一(東京五輪サッカー男子日本代表監督)
田嶋幸三(日本サッカー協会 会長)
西野朗(日本サッカー協会 技術委員長)


田嶋 皆さん、こんにちは。台風一過の素晴らしい晴天の中で、この会見ができることを本当にうれしく思っています。そして多くの方々に集まっていただいたことを感謝申し上げます。森保くんを初めて見たのは、30数年前の山梨国体でした。国見高校の小嶺(忠敏)監督率いる長崎県選抜に、1人だけ(国見高校ではない)別の高校から入っているということで、私にはそれが非常に新鮮に映りました。そしてマツダ(サッカークラブ)でのプレー、日本代表でのプレー、トレセンコーチとしてサッカー協会で共に一緒に働いたこと、そしてJリーグのクラブに行き、そしてサンフレッチェ広島での素晴らしい活躍がありました。

 西野技術委員長から、森保氏を五輪の監督にという話を伺った時に、ある意味、非常に新鮮で、うれしい気持ちになりました。2020年の(東京)五輪というのは、非常に重要で注目され、プレッシャーのかかる仕事だと思います。彼は非常に真面目で、さまざまな苦労をしたことで、人の苦労も知ることができる人物です。そして、しっかりと最後までやり抜く力を持っており、まさに2020年の五輪監督としてふさわしい人物だと思っています。私たち日本サッカー協会は、彼を全面的にサポートし、五輪での最大の成績を残せるよう、バックアップしていきたいと思います。よろしくお願いします。

西野 (10月)12日の日に監督不在の中で会見をし、就任のあいさつをさせていただきました。あれから数日が経ちますが、先日、五輪まで1000日という報道がありました。そういった報道が少し気になってか、森保監督はヨーロッパから戻ってきてくれました。そして今日、正式にこうやって(就任)会見をさせていただいて、非常にうれしく思っております。

 五輪が日本で開催されるということで、非常にうれしく思っておりますし、ワクワクします。そういう中で、サッカーだけではなくて、他競技の若い世代、本当にたくさんのアスリートたちが世界で成果をあげて、さらに1000日後に東京でまた大きな成果をあげるのではないかと期待をされています。われわれ男子サッカーも、五輪の成功の一助となるように、たくさんのアスリートとともに輝きたいと思っています。その中で、森保監督は若手の育成の経験もたくさんありますし、そういった経験を生かして国内リーグでも十分に実績をあげた指導者に託して、多くのアスリートとともに輝く選手たちを育てて、チームも強化してほしいと思っています。

 五輪だけではなく、先のサッカー界を見据えなければいけませんし、大きなステップとしてぜひ東京五輪で輝いてほしい。輝くといえば、胸に何かを掲げなければいけませんので、(メダル獲得という)大きな目標をもって期待したいと思います。必ずそういう成果をあげてくれると期待しております。(東京五輪は)サッカー界にとっても大きなイベントですし、日本のスポーツ界にとっても大きなイベントです。それに対し、ぜひ力を注いでほしいと思いますし、森保監督だけではなく、われわれ協会もしっかりサポートして、皆さまの大きなサポートもいただきながら、成功していきたいと思っています。

森保 皆さん、こんにちは。この度、2020年東京五輪サッカー男子日本代表の監督に就任させていただく森保一と申します。本日はお忙しい中、多くの方にお集まりいただきありがたく思っております。そして、今日この場を設けていただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございます。自国開催である東京五輪で監督をするということは、結果を求められると思いますし、重責ですが、われわれを支援、応援していただける皆さまに喜んでいただける結果を出せるように、全身全霊をもって五輪に向かっていきたいと思っております。

 これから私とともに戦ってくれる選手たちは、グラスルーツの頃から多くの指導者に育てられてきています。おそらく現在Jリーグに所属している選手、大学の選手を多く見ることになると思いますが、たくさんの指導者の方々、関係者の方々が育ててきた選手だと思います。私とともに戦う中で、さらにいい経験を積んでもらい、これまでの指導者の方々、関係者の方々の努力が花咲くように、そしてさらに選手が伸びて、皆さんに喜んでいただけるように、結果を求めながら、成長の助けになれるような仕事をしたいと思っております。今後ともよろしくお願いします。

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