LS北見が大勝、明暗分けた勢いの差 カーリング代表決定戦を制すのは!?

スポーツナビ
 カーリング女子の平昌五輪日本代表決定戦が8日、アドヴィックス常呂カーリングホール(北海道北見市)で開幕し、第1戦は地元のLS北見が9−1で中部電力に大勝した。試合は第5エンドまで3−1とリードしていたLS北見が、第6エンドに一挙4点のスチールに成功。続く7、8エンドも1点ずつスチールし、9−1となったところで中部電力がギブアップした。

 大会は9日と10日にも各2試合が行われる全5試合制。先に3勝を挙げたチームが日本代表として来年2月の平昌五輪へ出場する。

オフを経て、対照的な状態の両チーム

LS北見が大差で先勝。勢いの差がスコアにも表れた 【写真は共同】

 ここ2シーズンの日本選手権優勝チームが顔を合わせた決戦は、2016年の覇者・LS北見が大差で第1戦を飾った。初戦の難しさもあってか、試合序盤は両チームともミスが続く我慢比べの展開となったものの、主導権は徐々にアイスの読みが冴えてきた地元・LS北見へ。対する中部電力は刻一刻と変わる氷上への対応が遅れ、スキップの松村千秋に難しいショットを残すようになる。2点をリードされた中部電力は第6エンド、後攻でナンバーワン(ハウスと呼ばれる円の中心に一番近いストーン)を狙った松村の2投目はLS北見のストーンに弾かれた。4点の大量スチールを許し、試合の大勢は決した。

 昨シーズンの日本選手権を制した中部電力と、15−16シーズンの同大会覇者ながら昨季は1度も優勝がなかったLS北見。しかし、オフを経て平昌五輪シーズンに入った今、両者の勢いはすっかり入れ替わったように見える。

 LS北見は今季初戦となった7月、男女チームが混ざって争うアドヴィックスカップで4REAL(男子)に次ぐ2位に入ると、続くどうぎんカーリングクラシックでは優勝。上り調子でこの決戦に臨んできた。一方の中部電力はアドヴィックスカップで1勝3敗、どうぎんカーリングクラシックでも1勝3敗に終わり出場8チーム中7位と、昨季のいい流れをつかめていない。どうぎんクラシックではLS北見とも対戦したが、3−11で大敗していた。

メンタル面での差が試合の流れに影響

中部電力は相手をややリスペクトしている様子が見受けられた。第2戦以降に向けて、気持ちを切り替えられるか 【写真は共同】

 もともと実績と経験はLS北見が大きく上回る。サードの吉田知那美、今季はリザーブに回る本橋麻里と2人の五輪経験者を擁し、また16年には世界選手権の銀メダルにも輝いた。今大会の前にも、スキップの藤澤五月が「楽しめば結果は自然と付いてくる」と語るなど、メンバーからはどこか自信と落ち着きを感じさせる。

 一方で中部電力は、サードの清水絵美が「(勝利が)自分たちの手に転がってきたらうれしい」と話していたように、相手をややリスペクトしている様子がうかがえた。こうしたメンタル面での差が、試合の流れに表れたのかもしれない。

 もっとも、まだ1試合が終わったばかり。黒星スタートとなった中部電力の松村は「点数だけ見たら大差で負けましたけど、内容でいえばそんなに悪いものではなかったので、次につながる負けだったと思います」と前を向く。若いチームは一夜明けて開き直り、昨シーズンの勢いを取り戻すことができるだろうか。

 五輪切符まであと「2勝」としたLS北見の藤澤は、最高の発進にも「勝敗に一喜一憂せず、この試合をいかに次に生かせるかが大事」「中部電力の良いところを全部吸収して終わりたい」と成長に対する貪欲な姿勢を隠さない。平常心で先を見据えるLS北見と、切り替えが求められる中部電力。3戦先勝の短期決戦だけに、第2戦の勝敗が重要度を増してきそうだ。

(取材・文:藤田大豪/スポーツナビ)
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