LS北見が大勝、明暗分けた勢いの差 カーリング代表決定戦を制すのは!?
大会は9日と10日にも各2試合が行われる全5試合制。先に3勝を挙げたチームが日本代表として来年2月の平昌五輪へ出場する。
オフを経て、対照的な状態の両チーム
LS北見が大差で先勝。勢いの差がスコアにも表れた 【写真は共同】
昨シーズンの日本選手権を制した中部電力と、15−16シーズンの同大会覇者ながら昨季は1度も優勝がなかったLS北見。しかし、オフを経て平昌五輪シーズンに入った今、両者の勢いはすっかり入れ替わったように見える。
LS北見は今季初戦となった7月、男女チームが混ざって争うアドヴィックスカップで4REAL(男子)に次ぐ2位に入ると、続くどうぎんカーリングクラシックでは優勝。上り調子でこの決戦に臨んできた。一方の中部電力はアドヴィックスカップで1勝3敗、どうぎんカーリングクラシックでも1勝3敗に終わり出場8チーム中7位と、昨季のいい流れをつかめていない。どうぎんクラシックではLS北見とも対戦したが、3−11で大敗していた。
メンタル面での差が試合の流れに影響
中部電力は相手をややリスペクトしている様子が見受けられた。第2戦以降に向けて、気持ちを切り替えられるか 【写真は共同】
一方で中部電力は、サードの清水絵美が「(勝利が)自分たちの手に転がってきたらうれしい」と話していたように、相手をややリスペクトしている様子がうかがえた。こうしたメンタル面での差が、試合の流れに表れたのかもしれない。
もっとも、まだ1試合が終わったばかり。黒星スタートとなった中部電力の松村は「点数だけ見たら大差で負けましたけど、内容でいえばそんなに悪いものではなかったので、次につながる負けだったと思います」と前を向く。若いチームは一夜明けて開き直り、昨シーズンの勢いを取り戻すことができるだろうか。
五輪切符まであと「2勝」としたLS北見の藤澤は、最高の発進にも「勝敗に一喜一憂せず、この試合をいかに次に生かせるかが大事」「中部電力の良いところを全部吸収して終わりたい」と成長に対する貪欲な姿勢を隠さない。平常心で先を見据えるLS北見と、切り替えが求められる中部電力。3戦先勝の短期決戦だけに、第2戦の勝敗が重要度を増してきそうだ。
(取材・文:藤田大豪/スポーツナビ)
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