「中京最速」の末脚ワグネリアンに★8つ 祖母ブロードアピール譲りの3F32秒6

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 中京コースの改修から5年が経ったが、日曜の2歳新馬戦でワグネリアンがマークした「上がり3F32秒6」は、古馬戦も含めて歴代最速。来春のクラシックで楽しめそうな逸材がついに出現した。札幌では欧州クラシック血統をルーツに持つディロスが軽々と初戦を突破!

「最速」を塗り替えた驚愕の末脚 ワグネリアン

鮮烈デビューを果たしたワグネリアンの祖母ブロードアピール(橙帽)(写真は2000年の根岸S、撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

7/16(日) 中京5R 2歳新馬 芝2000m
ワグネリアン 牡 馬体重:450kg
★★★★★★★★ 8点〔GIIクラス〕
騎手:福永 厩舎:(栗) 友道
生産: ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス
父ディープインパクト
母ミスアンコール(キングカメハメハ)

 上位人気3頭が圧倒的な支持を集め、三つ巴の様相となった注目の新馬戦。前半1000m通過が67秒0に対して後半1000mが57秒7という典型的な上がりの競馬に。インを突いて抜け出しを図った3番人気スヴァルナだが、外から1番人気のヘンリーバローズ。その更に外から差してきたのが2番人気のワグネリアンだった。レースのラスト3Fは11秒2−10秒9−11秒0。ワグネリアンがマークした上がり3F32秒6という数字は、改修後の中京芝で古馬戦も含めて最速。世代トップクラスの能力を示した一戦と言っても過言ではないだろう。

馬体診断
 450キロという馬体重で、骨格的にはまだ成長の余地はありそう。とはいえ仕上がり自体は良く、品のある好馬体。トモを始めとした各部のボリュームも十分にあり、とにかく柔らかい脚捌きからは瞬発力も感じさせる。パドックでは2人引き&メンコの着用もあって、少し神経質な面があるのかも。距離適性云々よりも決め手の生きる展開になるかどうかが鍵になりそう。

血統診断
 祖母ブロードアピールは強烈な末脚を武器に重賞を計6勝した名牝。1200m〜1400mが主戦場の短距離馬だったが、芝・ダート、中央・地方を問わず活躍した。本馬の母ミスアンコールは1勝止まりだったが、初仔となった全姉テンダリーヴォイスはフェアリーS3着、アネモネS1着と上々の実績を挙げた。父・母父の通り、クラシック向きの血統構成で来春が楽しみな一頭だ。

馬券の狙い目→距離の融通は利くタイプで、走法からも東京コースはピッタリ。ダービー候補の一頭になるだろう。

断然人気に応える楽勝劇 ディロス

7/16(日) 函館5R 2歳新馬 芝1800m
ディロス 牡 馬体重:494kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:C.ルメール 厩舎:(美) 木村
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:シルクレーシング
父ステイゴールド
母ラトーナ(Dansili)

 行き脚良く前をうかがったが、外の2頭を先に行かせて3番手へ。終始手応え良く追走し、4角では持ったまま前に並びかけ、少し仕掛けられると2着馬を楽に2馬身半突き放した。まだまだ余力のある勝ちっぷりが何より目に付いたし、ラスト2Fを11秒4−11秒5でまとめたのも高評価。

馬体診断
 馬体重の割にコンパクトに見せる体は、良い意味で緩さがあり、重心の低いシルエットで中距離適性は勿論、やや渋った力の要る馬場への適性も感じさせる。クロス鼻革を着用しており、気性面にはやや不安があるものの、実戦では今のところ問題なさそう。首の使い方や、走るフォームが良く完成度は高い。

血統診断
 母は新馬勝ちこそしたものの大成できなかったが、その血統背景は素晴らしい。祖母の半姉にタタソールズゴールドC(愛・GI)勝ちのシーヴァ、半妹は英オークス馬ライトシフトで、その息子にはエクリプスS(英・GI)を勝ったユリシーズがいる。また、本馬の4代母にあたるノーザントリックは仏オークス・ヴェルメイユ賞を勝ち、凱旋門賞でも2着に入った名牝。父の血統も合わせて考えると、コンセプトのハッキリした中距離タイプ。

馬券の狙い目→芝の中距離タイプで馬場が渋って力の要る状態もOK。札幌2歳S(札幌芝1800m)に出てくれば有力候補になりそう。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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