桐生は“9秒台”より結果重視で勝負
陸上日本選手権 前日記者会見
日本選手権の前日会見に臨んだ桐生。「気負わずしっかり自分の走りを」
日本選手権の前日会見に臨んだ桐生。「気負わずしっかり自分の走りを」【写真は共同】

 陸上の日本選手権開幕を翌日に控えた22日、会場となる大阪・ヤンマースタジアム長居で前日会見が行われ、男子短距離の桐生祥秀(東洋大)、山縣亮太(セイコー)、ケンブリッジ飛鳥(Nike)が出席した。


 今季の男子100メートルで日本選手最速となる10秒04を出している桐生は「昨年の日本選手権では悔しい思いをしているので、今年は気負わずしっかり自分の走りをしたい」と、去年3位に沈んだリベンジを誓った。またタイムについては「9秒台を出したいという気持ちはありますが、全員が世界陸上にいけるわけではない。まずは日本選手権でしっかり結果を出したい」と、記録よりも、今夏に開催される世界選手権ロンドン大会の切符を確実に手に入れることに集中する。


 また、昨年の覇者であるケンブリッジは「調子は今シーズンで一番良い状態。今年も優勝を目指したい」と意気込み。レース展開については「おそらく前半は前に出られると思うが、自分がスピードに乗るのを待って、しっかり自分の走りをして持ち味を出せれば、後半に追い上げられる」と必勝パターンのレースで連覇を狙うと話した。


 一方、右足首の痛みで3月以来のレース復帰となる山縣は、「久しぶりの試合ということもあって、楽しみというよりは不安や緊張がある」と口にしながらも、「日本選手権に対する思いというのは特別なものがあるので、良い走りをしたい」と優勝を目指して戦うことを誓っている。


 大会は23日の13時30分より最初の種目となる女子走高跳がスタート。男子100メートルは予選が16時25分から、同日20時35分に準決勝、そして翌24日の20時38分から決勝が行われる予定となっている。


 以下、会見での3選手コメント要旨。

桐生「今季のアベレージを出せれば優勝できる」

――日本選手権に向けた現在の調子は?


 調子は悪くもなく、明日になれば良くなっていくと思います。昨年の日本選手権では悔しい思いをしているので、今年は気負わずしっかり自分の走りをして、優勝なり、自分の力が発揮できるように、リラックスした気持ちで迎えたいと思います。


――海外のレース以降の調整は?


 ローマから帰ってきてからはあまり走っておらず、体を休めることをしていました。今日、久々にスパイクで走ってみたのですが、まずまずの調子で、明日はもっと良くなると思います。


――今回はレベルの高い争いになると思うが、勝負のポイントは?


 今年は昨年より後半に自信が持てて、苦手だった前半にも自信が出てきたので、後半で自分の走りができれば、結果は追い付いてくると思っています。課題だった中盤から後半にかけてスピードが乗ったときに、体を反らずに走り切ることが今回の目標です。


――先日、追い風参考ながら9秒台を出した多田修平選手(関西学院大)については?


 その時はローマにいたので、ニュースもあまり見ておらず、そんなに話しをしたこともないのですが、後輩の友達ということは聞いています。明日以降、一緒にレースをして、今回は4人ともレベルが高く接戦になると思っています。その中で自分のレースをして、昨年の悔しい思いを晴らして、今回は笑顔で終わりたいと思います。


――長居のトラックの印象は?


 あまりトラックは気にしません。日本でも海外でも、トラックを張り替えることはできないので、トラックに合わせるしかありません。久々に長居で走ることにはなりますが、悪い印象はありません。良いタイムも出ているし、(トラックについては)あまり関係なく、いつも通り走ろうと思います。


――昨年から成長した部分は?


 昨年はメンタル的な部分で「日本選手権、日本選手権」と思い入れが強過ぎて、力が入り過ぎてしまいました。今年は中盤から後半の持ち味が良くなっているので自信になっています。今年の冬にウエートトレーニングを室伏(広治)先生の下で指導してもらい、それで最後まで体がぶれずに走れるようになりました。


――優勝するために必要なタイムは?


 優勝タイムは分からないですが、今季のアベレージやベストが出せれば優勝できると思います。あまりタイムは関係なくて、これだけの選手の中で1番になれれば、おのずとタイムは追いついてくる。良い走りの中でタイムが出ればと思います。


――以前に一般のファンの方には、記録を出すことが分かりやすいと話していたが?


 もちろんそうです。陸上選手をやっているので、ベストはどの大会でも出したいという思いがありますし、アベレージのままではモチベーションも上がってきません。9秒台を出したいという気持ちはありますが、全員が世界陸上にいけるわけではないですし、まずは日本選手権はしっかり結果を出したいです。昨年のリオデジャネイロ五輪では予選落ちしているので、その大きな舞台で挑戦したいです。

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