【新日本プロレス】ヒロムが宿敵リーに敗れ凱旋後初黒星 田口が金丸にリベンジ KUSHIDAは屈辱敗
ドラゴン・リーがIWGPジュニア王者のヒロムを破り白星発進 【写真:SHUHEI YOKOTA】
メインイベントでは、IWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロムが“宿命のライバル”ドラゴン・リーと一騎打ち。昨年12月の凱旋マッチ以来、シングル無敗を貫いてきたヒロムに、ついに土がつけられた。
リーが宿敵倒し日本愛をアピール
お株を奪う場外パワーボムなどでリーがヒロムを上回り、凱旋以降負けなしだったヒロムに土をつけた 【写真:SHUHEI YOKOTA】
開始早々、激しいチョップ合戦を繰り広げると、5分過ぎ、リーがヒロムのお株を奪う場外への飛びつきパワーボムを敢行。なおも投げっぱなしジャーマンスープレックスの応酬となると、さらにリーがコーナーに引っ掛けて背中へのフットスタンプを炸裂。ヒロムもリーのマスクを引きちぎり、飛びつき式のカナディアンデストロイを繰り出すも、カウントは2。ヒロムのTIME BOMBを阻止したリーが、ここ一番の大技フェニックス・プレックスでフィニッシュを決めた。
宿敵を倒したリーは、ファンに対し「アイラブジャパン」と日本愛をアピール。一方、凱旋後初の黒星を喫したヒロムは、無言のまま退場。前日の記者会見では、「何の波乱もなくオレが優勝する」と宣言していたヒロムだが、早くも開幕戦から大波乱の展開となった。
田口監督は作戦勝ち 前年覇者・オスプレイは初戦黒星
田口監督は鈴木軍の金丸に作戦勝ち 【写真:SHUHEI YOKOTA】
昨年のSUPERJr.では準優勝で涙を飲んだ田口。さらに、同年8月の「SUPER J-CUP 2016」2回戦でも、金丸のタッチアウトに敗れ、不完全燃焼に終わっていた。
いまやタグチジャパン監督として抜群の会場人気を集める田口は、いきなりグータッチを要求し、自分のペースに引き込むと、金丸の首4の字固め、DDT、リバースDDT、ディープインパクトという首攻めもクリア。10分過ぎにオーマイ&ガーアンクルで捕獲し、セコンドのTAKAみちのくが妨害工作に出たところ、これを逆手に取って、お返しの急所蹴りから首固めで3カウントを奪取。昨年夏のリベンジを果たすと共に、5年ぶり2度目の優勝に向けて好発進した。
昨年度覇者のウィル・オスプレイは、初参戦となるマーティー・スカルに敗れ、無念の黒星スタートとなった。
共にイギリス人同士、これまでもイギリスマットやROHなどで対戦経験のある両者は、互いの手の内を知る者同士ならではの、見ごたえのある攻防を展開。ハイフライヤーらしく、その場飛び式シューティングスタープレス、スワンダイブ式ラリアットなどの飛び技を駆使するオスプレイに対し、スカルも得意のサブミッションで対抗。オスプレイがコークスクリューキックを決めた直後に、スカルがクロスフェイス・チキンウィングで捕獲して勝負を決めた。