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勝敗のポイントは勝負どころの機動力
準決勝プエルトリコvs.オランダ見どころ
プエルトリコの投手陣を支えるモリーナ(写真左:Photo by Denis Poroy/Getty Images)。2次ラウンド3本塁打でMVPを獲得したオランダ・バレンティン(Photo by Matt Roberts/Getty Image
プエルトリコの投手陣を支えるモリーナ(写真左:Photo by Denis Poroy/Getty Images)。2次ラウンド3本塁打でMVPを獲得したオランダ・バレンティン(Photo by Matt Roberts/Getty Image【Getty Images Sport】

 野球世界一を決める第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も決勝ラウンドを残すのみ。日本時間3月21日には準決勝1試合が行われ、2次ラウンドF組首位のプエルトリコと2次ラウンドE組2位のオランダが対戦する。ここまで6連勝のプエルトリコは前回に続き決勝進出なるか!? 初の決勝進出を狙うオランダの実力は!? 

戦力比較

プエルトリコとオランダの戦力分析(10段階評価/データ提供:世界の野球)
プエルトリコとオランダの戦力分析(10段階評価/データ提供:世界の野球)【スポーツナビ】

スター選手並ぶプエルトリコ打線

メジャー通算421本塁打のベルトランらメジャーのスター軍団がスタメンに並ぶプエルトリコ打線
メジャー通算421本塁打のベルトランらメジャーのスター軍団がスタメンに並ぶプエルトリコ打線【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

「死の組」と言われた1次ラウンドD組と2次ラウンドF組。この二つの厳しいプールを全勝で突破したプエルトリコの安定感と試合運びの上手さは際立っていた。戦前ではやや落ちると見られていた投手陣は、全チーム中トップとなる防御率2.25を記録。現役メジャーリーガー、ウインターリーグで活躍したベテラン、今後メジャーでの活躍が期待される有望株など、多彩な顔触れの投手を目先を変えながらつぎ込み、8度のゴールドグラブ賞受賞歴を持つモリーナ(カージナルス)が彼らをリードすることによって安定感を生み出している。投手がそれぞれの役割に徹することが出来れば、強打のオランダ打線を相手にしてもこれまでと変わらず試合を作ることが出来るはずだ。


 スタメンにメジャー通算421本塁打のベルトランを筆頭にズラリとスター選手を並べる打線も好調だが、勝負どころでは小技や機動力を効果的に絡めた攻撃が目立つ。アメリカ戦では昨年のゴールドグラブ賞捕手であるポージー(ジャイアンツ)から5盗塁を記録。特にオランダはキャッチャーの守備や経験の少なさに不安を抱えており、ここの攻防も勝敗を分ける重要なポイントとなってくるに違いない。

投手陣が踏ん張ってきたオランダ

日本球界でも活躍するバンデンハークがプエルトリコ打線に立ち向かう
日本球界でも活躍するバンデンハークがプエルトリコ打線に立ち向かう【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 オランダは2次ラウンドE組初戦の日本戦こそ延長の末に敗れてしまったものの、その後イスラエル、キューバにコールドで圧勝。3本塁打を放って2次ラウンドMVPを獲得したバレンティン(東京ヤクルト)の周りをグレゴリウス(ヤンキース)らメジャーリーガーで固める強力打線は相変わらず切れ目がないが、それ以上に不安視されていたピッチャーの頑張りが大きい。


 先発が予想されている元メジャーリーガーのバンデンハーク(福岡ソフトバンク)はアジアで大きく成長したと言われており、彼の後をデブロック(アムステルダム)、スタイフベルヘン(キンヘイム)など欧州のクラブチームに所属する投手のリレーでつないでいくものと思われる。


 こういったグローバルな継投がメジャーリーガーの並ぶプエルトリコ打線と対峙するのはWBCならではの面白さであると言えるだろう。この決勝ラウンドから参戦するクローザーのジャンセン(ドジャース)までどうつないでいくか。2次ラウンド同様に投手陣が粘りを見せれば、勝つチャンスは十分に出てくるはずだ。

世界の野球
2005年秋の第1回アジアシリーズ、翌春の第1回WBC開催をきっかけに世界の野球事情を知る喜びに目覚めた国際野球オタク。これまで寄稿した媒体に『Number』『EX大衆』など。国内外を問わずさまざまなジャンルの野球を見ているが、情報量の少ないマイナー国の野球を中心に、ペンネームと同名のブログ『世界の野球』で情報発信することを日課としている。

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