3冠達成“大学最強”を証明した筑波大 打倒Bリーグ掲げ、いざオールジャパンへ
筑波大がタイトルを総なめ
筑波大が危なげない勝ちっぷりでインカレを制し、大学バスケ3冠を達成 【平野貴也】
学生バスケットのシーズンは終わるが、インカレ上位8チームは年明けに行われる全日本選手権(2017年1月2〜9日、通称オールジャパン)にも出場する。エースの馬場雄大(3年・富山第一高出身)は、コート上で受けたインタビューで「このチームでBリーグを倒すことが目標」と、次の標的がプロチームであることを宣言した。
ユニバーシアード代表候補選手をズラリとそろえる筑波大は、学生チームの中でも選手層が厚く、戦力は充実している。準決勝までの全試合で80点以上の得点をマークして圧勝。決勝戦では、組織的なディフェンスに定評のある東海大を相手に、最後は控え選手を次々に投入する余裕を持って勝利を収めた。東海大が主力ガードの伊藤達哉(4年・洛南高出身)を負傷で欠いたとはいえ、危なげのない勝ちっぷりだった。
オールジャパンはプロ入りの登竜門
中でも19〜23歳の現役大学生は、4年後に行われる2020年東京五輪の代表入りを目指せる世代だ。現日本代表を突き上げる役割を期待される。馬場は、昨年度から日本代表候補に選出されている注目のプレーヤーだ。195センチの長身でありながらスピードと跳躍力に優れ、ガードとフォワードのどちらもこなせる。決勝戦ではゲーム最多の12リバウンド、最多タイのブロックショット3本を記録。最終第4ピリオドにスティールで相手ボールを奪うと、自らドリブルで運んで両手でも片手でも豪快なダンクシュートをたたき込み、高い運動能力を示した。
東京五輪での活躍も期待される馬場。オールジャパンでは優勝を目標に掲げる 【平野貴也】
筑波大では、馬場以外にも注目選手がいる。インカレで得点王とMVPに輝いた杉浦佑成(3年・福岡大大濠高出身)は、その筆頭だ。ゴール下で戦える強さと、3ポイントなど外からのシュート力を兼ね備える。同期の馬場に刺激を受けている部分もあり「本当にA代表の合宿に呼ばれたい。目立たないと呼ばれない。オールジャパンでプロを相手にどこまでできるのか。アピールには、もってこいの場。プロに当たり負けない体やシュート力を見せたい。日本代表候補に学生から1人しか入れないのでは情けない。馬場の後に続かないといけない」とアピールを誓った。