「十両から見よう」はもったいない! スー女が教える相撲観戦の楽しみ方

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豪栄道の綱取りに期待したいけれど……

座談会に集まった4人の“スー女”は、生観戦の経験も豊富。左から能町みね子さん、田名部生来さん、喜屋武ちあきさん、山根千佳さん 【スポーツナビ】

 13日から大相撲11月場所が始まる。話題の中心になるのは、なんといっても、9月の秋場所を全勝で制した大関・豪栄道。綱取りを期待されながら、あと一歩のところで賜杯を逃した大関・稀勢の里に代わって、一気に日本中の注目を集めた。昇進を果たせば、2003年初場所をもって引退した貴乃花以来、実に14年ぶりの日本出身横綱の誕生となる。

 グラビアアイドルの喜屋武ちあきさんら大相撲好き女子“スー女”の4人も、豪栄道に注目している様子。エッセイストの能町みね子さん、AKB48の田名部生来さん、タレントの山根千佳さんが口々に期待と、裏返しの不安を語ってくれた。
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田名部 (カド番からの)下克上を見たなと。本当に下から上がってきた力士だったので、すごく応援しがいがありました。勢いがついてやっと勝ち取ったので、今後も期待したいです。

能町 大関昇進後の成績を考えたら9勝、8勝みたいなのが多かったから。怪我なく本当に万全なら勝てるっていうことが分かったので、これから変に心配しないで応援できるかなって思いますね。

山根 次、綱取りって言われていますが、横綱って弱いともう辞めなきゃいけない。ずっとカド番を繰り返していた方が横綱になったら、心配の方が勝っちゃいそうで……。上がってほしいけど上がってほしくないみたいな、矛盾した心境です。
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 4度目のカド番から全勝優勝と一気に躍進した大関に、喜び半分、不安半分といった様子の4人。しかしこうして想像を張り巡らせることができるのも、先場所の優勝があったから。11月場所も終盤までファンをわくわくさせてくれる展開になることを期待したい。

スー女が教える「国技館グルメ」

 11月場所が終わって年を越すと、東京に戻って初場所を迎える。中継を見るのもいいが、スポーツを五感で楽しむなら生観戦は欠かせない。目の前で繰り広げられる力士の取組や、観客が作り出す熱気、そして忘れてはならないのが「グルメ」だ。野球やサッカーなどでおなじみのスタジアムグルメ。もちろん国技館でもグルメを楽しめる。多くの観戦経験を持つスー女に、国技館観戦を楽しみ尽くす方法を聞いてみた。

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喜屋武 国技館で生観戦するときは、2階を巡って売店を見たり、プリクラ撮ったり、「ひよちゃん焼き」を食べたり、あとは地下に降りてちゃんこ食べたりしていますね。

田名部 私はお酒と、国技館の焼き鳥が大好きで、力士を見ながらお酒を飲むっていうのがとても楽しいんです。お酒に合うものばかり売っているんですよね。(国技館の)匂いもお酒をそそるような、びんづけ油の匂い、日本酒が飲みたくなります。

能町 私は新しい力士弁当が出たらすぐに買います。大関、横綱以上の力士の名前がついている弁当を、その日の気分で買って食べて、お酒を飲みながらひたすら土俵を見ていますね。

司会 先場所は豪栄道の調子がいいから豪栄道弁当が一番売れて、稀勢の里弁当がなかなか売れなかったそうです。

能町 シビアですね。あと、ソフトクリームはほぼ義務のように食べてます。

山根 美味しいですよね!

能町 夕方、幕内(の取組)が始まる頃に行くと、外国人のお客さんでいっぱいになってしまうんです。だからもっと前の時間に行くのがベスト。

山根 行くのであればぎりぎり3時までですね。

能町 お弁当も下手すると2時くらいには売り切れちゃう。「ゆっくり十両くらいに行こうかな」っていう考えは、私たちからすれば「なんてもったいないことしているんだろう」って。チケットが1席1万円くらいだとすると、7500円分くらい損していますね。
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 午前中には国技館へ到着して力士弁当で昼食をとり、小腹はソフトクリームやひよちゃん焼きで満たす。夕方からは焼き鳥を肴にお酒を嗜む。国技館ならそんな楽しみ方も可能なのだ。

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