ホンダのF1挑戦の歴史が一同に ツインリンクもてぎにマシンが集結
展示内容を紹介
ホンダRA272。1965年のドイツGPでリッチー・ギンサーがドライブするRA272がF1初優勝を飾った。搭載するエンジンは1500ccのV12エンジンだった 【田口浩次】
80年代の展示を見ると、日本のF1ブームがそのまま蘇ってきそうだ。マクラーレン・ホンダの「MP4/4」はもちろんだが、ロータス・ホンダやウィリアムズ・ホンダといった、ホンダの栄光が目の前にある。この熱狂なくして、F1やグランプリという言葉が日本で広く認知されることはなかったろう。
有志で開発の「カラス」も展示
そこから、ティレルのスタッフと一緒に、本当にオールホンダを目指したマシンがあり、B・A・Rからオールホンダへとつながる2000年代の第三期のマシンが並ぶ。当時は賛否両論のニュースとなったアースカラーのマシンもあり、30年という歴史において、決して順風満帆ではなく本当にいろいろなことを乗り越えてF1活動を継続してきたのだと、納得がいくと思う。
現在のマクラーレン・ホンダはまだまだ、第二期や第三期のような輝きを放ってはいないが、この30年間にホンダが関わってきたF1マシンを見ると、このままでは終わらないだろうと思わせるエンジニアの意地を感じることができる。ぜひとも、チャンスがあればツインリンクもてぎへ見学に来てもらいたい。
<次ページで展示の一部を写真で紹介>