IDでもっと便利に新規取得

ログイン

元全日本・狩野舞子が新天地で始動
「これがラストチャンスだと思った」
29日金沢で狩野舞子のPFUブルーキャッツ入団会見が行われた
29日金沢で狩野舞子のPFUブルーキャッツ入団会見が行われた【田中夕子】

 ユニホームを脱いで1年、休養期間を経て、狩野舞子が再び選手として始動した。


 新天地は、石川県を本拠地とするPFUブルーキャッツ。1980年の創部以来、V1リーグ、Vチャレンジリーグでの戦いを経て、15−16シーズンに悲願のVプレミアリーグ昇格を果たした。


 入団のきっかけは、5月の黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会。そして、リオデジャネイロ五輪最終予選。現地で観戦した狩野に、それまでとは違う感情が芽生えたという。


「PFUの選手や、他のみんなが頑張っている姿を見たら、すごく輝いて見えました。他に何をしようか、いろいろ考えていたんですけれど、今できるのは選手しかないんじゃないか、と自分の中でやっと思えた。これがラストチャンスなので今やらないともうないだろうな、と思ったのでもう一度チャレンジしよう、と決めました」


 PFUにはロンドン五輪でチームメートとしてプレーした江畑幸子も在籍しており、狩野の加入を知ると「本当にバレーをやるの? しかも一緒にできるの?」と驚いたと言うが、狩野も「また一緒にプレーができるのはうれしいし、心強い」と言うように、ロンドン五輪以来、4年ぶりにチームメイトとなる2人の活躍にも注目が集まりそうだ。


 新たなチャレンジの第一歩として、29日には地元・金沢で入団会見が行われた。PFU入団に至る経緯や、チームでの役割、目標など、狩野選手、寺廻太監督の一問一答は以下の通り。

狩野「もう一度選手として頑張りたいという気持ちが出てきた」

寺廻監督の「まだできる」という言葉に心を動かされたと語った狩野
寺廻監督の「まだできる」という言葉に心を動かされたと語った狩野【田中夕子】

――あらためて自分のどんなところを見てほしいか?


(記者会見での配布資料に)注目のプレーはブロックと書きましたが、他の選手と比べても身長がある分、相手の攻撃をしっかりブロックで封じていきたいという思いがあります。その他にもコートの中でつなぎのプレーをしっかりやっていくことも仕事の1つだと思うので、コミュニケーションを取っていきたいです。


――去年の引退発表から選手に復帰するに至ったきっかけ、チームに所属するに至ったきっかけは?


 去年は引退という形で報じられましたが、自分から言ったことではなく、一度退団させてもらって、自分の中ではこれから(バレーを)続けていくのかどうか、ということでプレミアリーグや黒鷲旗、最終予選などの試合を観戦する中で、「もう一度選手として頑張りたい」という気持ちが自分の中で出てきたことが復帰のきっかけです。


 PFUでお世話になろうと思ったのは、寺廻さんは高校生の時からプレーを見て下さっていて、いろいろなチームが声をかけて下さった中でも寺廻さんの情熱、気持ちがすごく伝わってきたのでPFUでもう一回頑張らせていただこうと決めました。


――このチームでの自分の役割をどんなところで表現していきたい?


 まずはプレーができるように体をつくっていくことと、このチームの中では今までたくさん経験をさせていただいてきた立場なので、若い選手もたくさんいるオープンなチームなので、自分の経験も伝えていけたらいいな、と思っています。


――寺廻監督のどんな言葉に心動かされた? 決め手は?


 一番は「まだできる」という言葉です。「もったいない」という感じで、これからまだもっともっと成長できるんじゃないか、一緒にプレミアリーグで頑張ろうという言葉が一番胸に残っています。


――チームでの目標は?


 やはりやるからには優勝を目指してやっていきたいです。


――久光製薬スプリングスではセッターを経験したが、長い選手生活の中でセッターの経験はどんな風に捉えているのか?


 セッターというポジションをやったことで、違う角度からバレーボールを見られたと自分では思っています。今度はウイングスパイカーに戻りますが、その(セッターの)経験は必ず生きてくるところがあると思います。ポジションはまだ確定しているわけではないですが、トスを上げることもプレーの中ではあると思うので、そういうところでは生きてくると思います。

田中夕子

神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など、女子アスリートの著書や、前橋育英高校野球部・荒井直樹監督の『当たり前の積み重ねが本物になる』では構成を担当

スポナビDo

新着記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント