イチローの偉業、全米各地でも話題に フィラデルフィアでの4連戦初戦は音なし
マッティングリー監督取材もイチローの話題
9回に代打で登場し、ピッチャーゴロに倒れたイチロー 【Getty Images】
それに対してマッティングリー監督は、「もちろん少し驚いた」と正直に答えている。
「去年の成績(打率2割2分9厘)を考えれば、3割3分以上打っているなんて予想はできない」
ただ、その去年の成績に関しては、「試合に出過ぎ」と考えているそうだ。
「去年は、あまり見る機会がなかったけど、出場機会が多すぎたのではないか。イチローは認めないと思うが」
今季、慎重に起用しているのは、彼のそういう考えがあるようだが、いずれにしても、普段はイチローを取材していない記者が、入れ替わり立ち替わり来ることもあって、基本的な質問が飛ぶこともあるが、そんなやり取りがこのところ、試合前に交わされているのである。
四球を選ぶとため息も
そして、延長10回表には2死一塁という場面で2回目の打席が回ってきた。
そのとき再び、「イチロー!」という声が掛かる。
その打席では、カウント3−1から四球を選び、一塁に歩く。客席からため息が漏れたのは、自分のチームの投手の不甲斐なさに対してだけではなかったはずだ。
結局この日は、延長11回表、マーティン・プラドがレフトに勝ち越し本塁打を放ち、試合にケリを付け、マーリンズはナ・リーグ東地区の単独2位に躍り出た。