レッドソックス躍進を支える若手3選手 2年連続最下位から地区優勝争いへ
球宴ファン投票でもそろって上位に
ボガーツとともに「Killer B's」を形成するベッツ(手前左)とブラッドリー 【Getty Images】
2人の後輩に引っ張られるように、ブラッドリーも課題だった打撃面でも大きな貢献を果たすようになった。メジャーでの最初の164試合では打率1割9分6厘と苦しんだにも関わらず、昨年8月は月間打率3割5分4厘、5本塁打とついに開眼。今年は5月下旬まで29試合連続安打を続けるなど、「Killer B’s」の最年長として存在感を誇示している。
飛ぶ鳥を落とす勢いのトリオは知名度も急上昇中。21日に発表されたオールスターのファン投票中間発表でも、ボガーツが遊撃部門の1位、ブラッドリーが外野部門の2位、ベッツが3位。指名打者部門で1位のオルティスと合わせ、レッドソックスから4人が球宴のスタメンに名を連ねる可能性も高い。
「未来は明るい」とオルティスも太鼓判
そして、“明るい未来”とはもちろん今季後半戦に限った話ではない。ボガーツは19年、ベッツとブラッドリーは20年終了後までFAにならない。レッドソックスファンは、今後しばらく彼らの成長と活躍を見守ることができるのだ。
「(3人の)活躍には感心させられてきた。彼らはやるべきことがわかっているから、ベテランと一緒にプレーしているような気になる。にも関わらず、まだ20代の後半ですらないんだからね。このチームの未来は明るいよ」
オルティスのそんな言葉は、すべてのレッドソックスファンの思いを代弁しているのだろう。タレントとチーム重視の姿勢を備えた「Killer B’s」は、1990年代にニューヨークに出現したヤンキースの“コアフォー(ジーター、ホルヘ・ポサダ、マリアーノ・リベラ、アンディ・ペティート)”のようになっていくのか。いや、そこまで贅沢を言わずとも、そろってこのまま順調に伸びてくれれば……。ボストニアンは再び夢を見ることができる。そして、新たな夢が、今季中にもプレーオフでの上位進出という形で結実しても、もう誰も驚くべきではないのだろう。