【WRESTLE-1】 “自由すぎる王者”KAIが初防衛 ムタが“イケメン”を魔界に連行!?

高木裕美

鼓太郎はAKIRA退けV4 次戦はアンディ・ウーと

鼓太郎はAKIRAの挑戦を退けた 【横田修平】

 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップでは、王者・鈴木鼓太郎が50歳の大ベテラン、AKIRAの挑戦を退け、4度目の防衛に成功した。

 過酷な減量を乗り越え、89.5キロで無事規定体重をクリアしたAKIRAは、気合みなぎる表情を見せるも、鼓太郎はひるまず。AKIRAのボディーを徹底的に痛めつけ、代名詞であるムササビプレス封じに出る。だが、AKIRAも10分過ぎ、延髄斬り、高角度ジャーマン2連発、ドラゴンスープレックスから、うつぶせ状態へのムササビプレスが決まるも、トドメを狙った次の一撃は鼓太郎がヒザで迎撃。冷酷なる王者は、再びボディーを攻めたてると、タイガードライバーでフィニッシュを決めた。

 試合後、アンディ・ウーが挑戦を訴えると、鼓太郎は「次で3回目のシングル。おまえがどうあがこうと、結末は変わらない。オレの勝利は揺るがない」と必勝宣言をたたきつけた。

王者組が防衛 次戦で近藤が復活宣言

カズ&TAJIRI&稔は磐石の防衛 【横田修平】

 UWA世界6人タッグ選手権試合では、カズ・ハヤシ&田中稔&TAJIRI組が、河野真幸&“brother”YASSHI&村瀬広樹組を退けV4を達成した。

 河野がヒザ蹴り、YASSHIがサンタマリアで見せ場を作る中、マスカラス風のマスクをかぶった村瀬は、ルチャリブレの華麗さとはほど遠い「グチャリブレ」で観客や対戦相手の失笑を買いまくり。最後もTAJIRIが回転エビ固めを狙うと見せかけ、マスクを剥ぎ取って素顔にグリーンミストを噴射。そのまま丸め込んで3カウントを奪った。

 4度の防衛で「オレたちのベルトになってきた」と胸を張る王者組に対し、敗れた河野、YASSHIはあっさり村瀬に戦力外通知。右膝内側靭帯損傷の疑いで3月から欠場していた近藤修司が「仕切り直し。オレが7月に復帰する」と、YASSHIとの近ブラ復活を宣言した。

黒潮はムタに完敗 強くなるために魔界へ

ムタは黒潮に快勝。試合後は魔界へと連れ去り? 【横田修平】

「イケメン試練の七番勝負 第五戦」として、黒潮“イケメン”二郎が、武藤敬司の悪の化身グレート・ムタと対戦。

 いつも通りに福山雅治の「HELLO」にのって客席じゅうを飛び跳ねた黒潮は、重厚な雰囲気のムタワールドに飲み込まれることなく、いきなり奇襲攻撃。だが、ムタは場外で毒霧を噴射し、イス攻撃でイケメンの顔を台無しにすると、フラッシングエルボー、STF。さらには、黒潮の命ともいえるジャケットを脱がせる暴挙に出たため、客席からはブーイングと「返せ」コールが起こる。なおも、ムタは、このジャケットで黒潮の首を絞めると、黒潮もムタの毒霧をジャケットでブロック。再びジャケットを着てムーンサルトプレスを決めるが、ムタはこれをはね返すと、ドラゴンスクリュー、閃光魔術で完勝した。

 敗れた黒潮は「もっと強くなりたいし、いろんなものを知りたい。だからオレを魔界に連れて行ってください」と衝撃発言。ムタは顔面への毒霧噴射で返答すると、黒潮を引きずり回しながら、どこかへ連れ去ってしまった。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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