波乱多い天皇賞・春、その要因を分析 データが導き出した激走穴馬はコレだ!
天皇賞・春の人気別成績(過去10年)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
配当面では1番人気馬が3着以内に入った06年・08年のみ堅い決着で、近7年連続で3連複万馬券、3連単10万円以上の波乱となっている。特にビートブラックが先行策から押し切った12年は馬連6万1570円、3連単145万2520円の大波乱となった。
天皇賞・春の1番人気馬の成績一覧(過去10年)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
現在では芝中距離のレースが主体となり、3000m以上の長距離戦は数えるほどしかない。一流のステイヤーが繁殖・育成されにくく、個々の適性で強いコースや距離が細分化しているのが大きな要因だろう。ちなみに昨年はゴールドシップが3度目の挑戦で優勝を果たしたが、散水によって当日の馬場が緩かったのではないかというのが話題となった。高速馬場にならなかったことで、瞬発力勝負では分が悪いゴールドシップに味方したのは間違いない。過去の実績や見込まれた長距離適性ではなく、その時の条件に恵まれた馬が好走するレースといえそうだ。