なぜメジャーチャンプで金メダリストのシャウフェレは1000円以下で買える矯正グリップを使っているのか?
【ゴルフサプリ】
※リンク先は外部サイトの場合があります
PGAツアー選手の練習は意外にもトラディショナルでアナログだった
【ゴルフサプリ】
「どんな練習をしているのかを見ていました。PGAツアーの選手って、意外とアナログな練習をしているのですね。脇にタオルやヘッドカバーを挟んでボールを打っていたり、スティックを立たせてスイング軌道をチェックするためのガイドにしたり。練習グリーンでは、コリン・モリカワ選手が鏡面ボードを使って練習しているのを見ました」(石井)
ドライビングレンジでボールを打つほとんどの選手の足元や後方には、GCクワッドやトラックマンといった最新機器が置いてあるのだが、たしかに練習メニュー自体は一般アマチュアもよく知る”お決まり”的な練習をしている選手が多い。
「特に目を引かれたのが、ザンダー・シャウフェレ選手です。矯正グリップを入れた練習用のクラブを使っているんですよ」(石井)
【ゴルフサプリ】
※リンク先は外部サイトの場合があります
「シャウフェレ選手が実際に使っているものを撮らせていただいたのですが、ずいぶんと使い込まれています。キャロウェイの7番アイアンに刺してあって、ヘッドには鉛がベッタリと貼られているので、長さは短くしているかもしれませんね」(石井)
インターネットで”矯正グリップ”と検索すると、シャウフェレが使っている矯正グリップと酷似したモノがわんさかと出てくる。値段は450円や660円、938円といったふうに販売しているショップによってまちまちだ。
トップオブトップの選手が愛用する練習アイテムとしては、かなり意外。シャウフェレはどんな意図があって使っているのだろう。
編集部がネットで購入した矯正グリップ。シャウフェレが使うものと同形のもので960円だった。 【ゴルフサプリ】
こうした初心者が対象と思われがちな練習アイテムを、それなりにゴルフ経験を積んだアベレージゴルファーが使うと、何か良いことはあるのだろうか。
「もちろんありますよ。自分じゃ気づかないズレを正すためだったり、グリップを下から握りがちな人の矯正用にも良いでしょう。テークバックがスムーズにいかない人は、グリップが定まっていないことが原因であったりもするので、この矯正グリップが入ったクラブを振ることで問題が解消したりします」(石井)
効果のある練習は、目的や目標を明確にすることが大事なので、握るだけでグリップの確認や矯正という明確な目的を持ってクラブを振れる練習アイテムを使うことは、とても良いことだと言う石井氏。
「中古のゴルフショップで7番アイアンを買って、グリップを矯正グリップに交換しちゃえば素晴らしい練習器具になりますよ。日本の中古ショップから7番アイアンが消えるかもしれませんね(笑)」
メジャーチャンピオンのスイングを真似るのは困難だが、この練習アイテムならすぐにでも真似することができる。探せば出てきそうな練習アイテム、この週末は家の中を探索してみてはどうだろう。
【ゴルフサプリ】
いしい・りょうすけ
1981年生まれ、神奈川県出身。2007年日本プロゴルフ協会入会。A級ティーチングプロ。アマチュアを指導する傍ら、令和の試打職人としてYOUTUBEチャンネルや様々なゴルフメディアで活躍中。フリー。
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ