赤塚系に鳥山系! 球界「まんが顔」大全 カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ

【イラスト:カネシゲタカシ】

 冒頭の画像を見ていただければ、今回僕が何を言いたいのか一目瞭然でしょう。

 男性の顔を分類するとき「しょうゆ顔」「ソース顔」「塩顔」なんて言い方があります。しかし、漫画家である自分はそこに「まんが顔」というジャンルを新たにを加えたい!

 よく阿部慎之助(巨人)秋山翔吾(埼玉西武)は、赤塚不二夫先生の漫画に登場する「ウナギイヌ」に似ていると言われます。なるほど、こうやって描いてみると「言われるだけのことはあるな」というフィット感があります。そこで、この二人は「マンガ顔」のなかの「赤塚不二夫系」に分類したいと思います。

 と、このように。今回はいろんな「まんが顔」を持つプロ野球選手たちを「◯◯系」へと細分化しながら皆さんにご紹介したいと思います。もちろん独断と偏見です。

鳥山明系…今宮健太、戸柱恭孝

【イラスト:カネシゲタカシ】

 そもそも今回の記事を書くきっかけになったのは「今宮健太(福岡ソフトバンク)って鳥山明先生のキャラクターっぽい顔だな」という思いつきでした。眉毛の角度、角ばったパーツ、それでいて幼さの残る顔立ちが、なんとなく『ドラゴンボール』に出てきそうだなと思ったのです。

 そこに“ハマのスッパマン”で知られるルーキーの戸柱恭孝(横浜DeNA)を加えた二人を「鳥山明系」に分類したいと思います。

 たしかに戸柱は梅干しを食べたときのスッパマン(Dr.スランプ)にそっくりですね。いまでは試合を見守るベイスターズファンもこんな表情ですが……。酸っぱいのはもうたくさん、甘い試合展開をプリーズ!
 
 それはともかく、今の若い人がそもそも「スッパマン」を知っているのかどうか、ちょっと気がかりです。

あだち充系…斎藤佑樹、田中将大

【イラスト:カネシゲタカシ】

 大ヒット漫画『タッチ』などで知られるあだち充先生が描く主人公は、丸い目、そして小さい鼻と口が特徴です。

 では、プロ野球界で最も“あだち顔”の選手は誰だろうと探してみたところ、なんと一番しっくりきたのが元甲子園のアイドル、斎藤佑樹(北海道日本ハム)でした。

 あだち漫画のキャラクターが持つ清涼感は並の体育会系選手では出せません。「ハンカチ王子」として一世を風靡(ふうび)し、さらに『タッチ』の主人公・上杉達也と同じく甲子園全国制覇を成し遂げた斎藤佑樹だけが、このポジションにふさわしいのではないでしょうか。

 そしてライバル役はもちろん田中将大(ヤンキース)。『タッチ』でいえば勢南高校のエース・西村勇のような役どころでしょうか。

 しかし、ヒロインの南ちゃんを追いかけまわしていた西村がヤンキースで、上杉達也が日ハムの2軍暮らしとは……。「タッちゃん」ならぬ「佑ちゃん」の、漫画のような逆転劇に期待しています。

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著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

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