長友佑都「インテルで世界一になる」 契約延長に関する記者会見
キャプテンにはこだわっていない
長友は自身の夢を「インテルで世界一になること」と語った 【写真:Maurizio Borsari/アフロ】
自分のレベルが上がったとも思っていないですし、やるべきことはいっぱいあります。ひとつ言うと(シーズンが)始まったころは非常に厳しい状況でした。ただ、自分なら絶対にレギュラーを取り返せるという自信はどこかにあって、それでインテルに残るという選択をしました。
個人的には桜の木が好きで、今(日本では)桜の時期ですけれど、桜の木はどんな状況でも、どんなに風が吹いても常に自分が輝く日を待って耐え続けている。その気持ちがすごく大事だと思うので、僕もどんな時もこれを耐えれば必ず輝く日が来ると信じて、ここまできました。
ただ、3年間のうちに、もちろんまた壁はあるし厳しい状況もあると思います。でもどんな時も努力を忘れず、自分の夢をしっかり持って、その目標をかなえるために、日々努力することだけを考えてやっていきます。
――その夢とは?
夢はインテルで世界一になることです。
――契約更新に至るまで時間がかかった理由は?
時間がかかったというか、今だから言えることですが、何カ月も前に僕らは、あの、何て言いますか、日本語で何て言うんだっけ? エラバーモ・ダッコルド(僕たちは合意していたので)、クインディ(だから)、オ・ディメンティカート・ジャッポネーゼ(日本語を忘れてしまいました)。アデッソ・メーリョ・イン・イタリアーノ(イタリア語の方が良かったりして)! 何カ月も前に……。
――合意です!
そうです、合意です(一同笑)。合意をしたんですけれど、イタリア杯、カンピオナート、日本代表などがあったので、代表の後に(正式な)契約を交わそうと話していましたので、かなり前に(合意することは)決まっていました。
――大先輩のサネッティ副会長から学んだことは?
サネッティから学んだことはたくさんあります。特に、プレー面では常に背中で示し続けてくださいましたけれど、メンタル的にも常にポジティブで努力することが大事だと僕に教えてくださっていた。それに感謝して僕もそのことは忘れずに、今もその気持ちを持って常に練習に励んでいます。
――ファンからは、契約を伸ばした以上は結果を残すようにと思われるだろうが?
もちろん強い責任感はあります。やはりまずはCLに出場して、世界一になりたいというのが僕の夢なので。サネッティがかなえた世界一を、僕もかなえられるように頑張りたいと思います。
――インテルで最古参になったが、サネッティのようにキャプテンになりたいという気持ちは?
それは正直誰でもいいかなと思います。誰でもやれるかなと思っています。それだけの素晴らしい選手たちがこのチームにはいるということです。ただ、やはりプレーで見せることが一番大事なことで、チームに貢献することが一番なので。もちろんキャプテンとして(チームを)支えられたら自分の大きな誇りになると思います。ただ自分はそこにはこだわっていなくて、このチームで勝ちたいという気持ちが強いです。
ロベルト・マンチーニ監督のコメント
こういった(契約延長という)望みがかなえられるにふさわしい(選手だ)と思う。彼がインテルに残留したというのはとても素晴らしいこと。これは彼がチームメートとクラブにどれだけ深い思い入れがあるかということの証明だろう。
ハビエル・サネッティ副会長のコメント
そのように信じてインテルとともに戦ってくれる人物というのは、今時少なくなった。この契約延長について私はおめでとうと言いたいし、今後も貢献を続けてくれるよう望んでいる。彼はクラブにとってリーダーの一人だ。
(取材:神尾光臣)