長友佑都「インテルで世界一になる」 契約延長に関する記者会見
インテルと2019年までの契約延長を発表した長友 【写真は共同】
会見に登壇した長友は、開口一番「僕はここにいて幸せ。インテルを愛しています」とコメント。また「これ以上大きな評価はない」と喜びを表し、「インテル以外の選択肢は頭の中にはなかった」とチーム愛を幾度となく強調した。目標を問われると「3年間のうちにチャンピオンリーグ(CL)に優勝したいし、セリエAで優勝したい」と抱負を語った。
このチームを出たいと考えたことは一切ない
僕はここにいて幸せです。インテルを愛しています。いつもね。チームで居心地が良いし、ホームだと思っています。
まずは、契約を更新してくれたクラブに感謝したいです。そして(エリック・)トヒル会長、(ハビエル・)サネッティ副会長、(ロベルト・)マンチーニ監督やスタッフに選手はもちろん、ファンの皆さんに、そして特にここまでの道のりを支えてくれた家族に感謝します。僕はいつもこのチームでプレーすることを夢見ていましたし、ネラッズーロ(イタリア語で黒と青の意)のユニホームを着てプレーすることは僕にとって誇りです。
――イングランドのクラブからオファーがあったということについては?
僕はこのチームを出たいと考えたことは一切ありませんでした。先ほども言いましたけれど、僕はインテルを愛しています。僕たちの目標に到達するために、全力を尽くしたいと思っています。
――今時、みんながイングランドに行きたがるのに君は残った。それほどまでにインテル残留を熱望した理由は? なぜ、マンチェスター・ユナイテッドに「ノー」と言ったの?
5年間ここにいて、みんなが僕に親切にしてくれて、僕を助けてくれた。今はイングランドに行きたがる選手はたくさんいるでしょう。でも僕は違う。僕はとてもイタリアが好きだし、チームに心地良さを感じている。それ以上、言うことはないです。残留できて僕は満足です。
――インテルで誰と仲が良い?
最初は(ウェスレイ・)スナイデルに(アントニオ・)カッサーノ、サネッティや(マルコ・)マテラッツィと仲が良かったです。ですが、今は特に誰ということはなく、みんなと仲良くやれています。
チームを強くしたいという思いは誰よりも強い
――日本語で今の率直な気持ちを教えてほしい。
本当に素直にうれしいです、光栄に思います。インテルは僕の誇りなので、このクラブに残ることができてうれしい。
カンピオナート(リーグ戦)が始まった頃は相当厳しい状況でしたけれど、本当にたくさんの支えがあり、チームメートも、スタッフも、もちろん家族も。たくさんの人たちに支えられて、契約延長という結果を得られたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
――セリエA以外の選択肢は頭になかった?
セリエA以外というか、インテル以外の選択肢は頭の中にはなかったです。
――その理由は?
このチームが大好きだということと、チームメートもそうだし、サポーターもそうだし、僕を愛してくれているというのをすごく感じます。だから、他のチームにいくという選択肢は全くありませんでした。
――サッカー人生では、富士山の何合目まできた?
僕は富士山に登ったことがないので何合目かどうかは分からないのですけれど、まだまだ低い位置にいますね。やはりもっと良くするところはたくさんありますし、課題もたくさんある。夢をかなえるためには遠いと思います。だからインテルに残ることができたので、まだまだここで夢をかなえるために毎日常に努力したいと思います。
――3年間の具体的な目標は?
チームとしては、まずはCLに出るということ。僕の大きな夢は世界一なので、3年間のうちにCLで優勝したいし、セリエAでも優勝したい。そのために努力したいと思います。
――3年契約はインテル側から提示された?
インテルの方からオファーをいただきました。僕もインテルにいたいという気持ちは変わらなかったので、すぐにオファーを受諾しました。
――今年で30歳になるが、この年でイタリアの名門クラブから3年契約を受けるのはまれだと思うが
(クラブに)5年以上在籍して、プラス3年(間の契約延長)で、これ以上大きな評価はなかなかないのではないかと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。また、僕がインテルにいる期間がどの選手よりも長いので、その責任感はあります。このチームを強くしたいという気持ちは誰よりも強く持っていますし、そのために日々努力をして、自分にできることをして、チームに貢献したいと思います。