新日本プロレス・木谷高明オーナー 「WWEの上位概念を覆したい」

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「プロレス団体」が時代遅れ?

中邑、AJといった主軸選手が退団となったが、それでもオカダを始め、現状戦力でも十分に良いものを提供できる 【横田修平】

――選手という視点で見ると、オカダ選手を中心にした「新時代」を迎えつつあるように見えます。この傾向についてはいかがですか?

 確かに何人かの選手はいなくなりましたが、まだまだタレントはいますし、新しい選手が出てくると思います。現状戦力に関しては十分かなと思います。ただ、若手の有望な選手、大型な有望選手がいないのは少し不安視しています。

――若手選手育成という意味では、25日に「LION’S GATE PROJECT」(東京・新宿FACE)が開催されますが、対戦カードを見ると、「新日本vs.プロレスリング・ノア」という印象も見られます。

 ここはもうちょっとチャレンジしてもいいのかなと思いましたね。何をやってもいい場所なので、「出場選手募集」とやっても良かったかなと。ちょっと整えすぎたかなと思います。

――今プロレス業界を見ると、新日本プロレスが独走していると言われています。そういう意味で、ほかの団体ともやった方がいいと?

 どこかが伸びれば、ほかも一緒に伸びていくじゃないですか? そういう状態でしか、今は(業界が成長することは)無いかなと思っています。ただ(プロレス業界の)理想がどこにあるのか分からないです。みんな何がやりたいんですかね?

――何を目標にやっているかが見えていない?

 もしかしたら、「プロレス団体」という存在のあり方が時代遅れなんですかね? 今の時代についていけていない感じはします。

企業努力による成長

売り上げ的に見ると商品が一番大きな伸びを見せた。それは企業努力の賜物でもある 【横田修平】

――具体的にはどのような部分でしょうか?

 例えば、新日本プロレスが4年前に子会社化されて、大きく分けて興行とメディアと商品と3つ大きな部門があります。一番伸びたのは、商品なんです。興行が3倍、商品が5倍、メディアが1.5倍、それで総額の売り上げが約3倍になっているんです。商品が伸びたというのは企業努力じゃないですか? 要は、企業努力をどこまでしているかということです。

――それは選手を含め、周りにいるフロントや社員の努力の成果だと?

 そうですね。努力というか、発想ですよね。

――企業努力という部分では、子会社化されてからテレビCMや電車のラッピング広告など、いろいろなプロモーションを積極的に行っていたと思います。その効果はどうでしたか?

 最初は宣伝を兼ねてブシロードがやっていましたが、今は新日本が独自でやっています。親会社としてはそれほど口を出していないですよ。独自でプロモーションをやって、新日本プロレス内で回している状況です。

――ここまで回復する時間というのは、早かったですか?

 早かったですね。最初の1年だけ煽りましたが、その後はその浮力でそのままいってしまいました。
 それは中身がいいからですよ。そこは選手たちが頑張ってくれたおかげです。私たちはそれを見るきっかけ、世間が注目するきっかけを作っただけです。

――一方で、メディア部門に関しては、今年の最初に大手芸能事務所アミューズとの提携も決まりました。これはアミューズ側からの打診だったのですか?

 はい、そうです。そこはレスラーの表現力に魅力を感じているようです。まあ、来年の今頃には、そうとう露出は増えていると思います。バラエティーだけじゃなく、ドラマとか映画にも出てほしいですね。

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