【新日本】オカダがIWGP防衛 後藤をCHAOSへ勧誘 オメガが棚橋の右腕破壊でIC戦黄信号

高木裕美

IWGPヘビー級王座V3を達成したオカダは後藤をCHAOSへ勧誘 【横田修平】

 11日の新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in OSAKA」大阪・大阪府立体育会館大会では、4大タイトルマッチなどが行われ、超満員となる5180人を動員した。
 メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合では、王者オカダ・カズチカが後藤洋央紀を下し3度目の防衛に成功。すべてを賭けて敗れた後藤に対し、オカダは後藤革命終了を宣告すると同時に、CHAOSへと勧誘した。

背水の後藤が「変身した姿」で登場

昇龍結界、裏昇天などの必殺技を繰り出しオカダを追い詰めた後藤だったが… 【横田修平】

 これが8度目のIWGP挑戦となる後藤。調印式ではオカダに「何度も負けてる恥男」とののしられ、なりふり構わぬ奇襲を仕掛けるなど、悲願のIWGP戴冠へ並々ならぬ決意を示していた。その覚悟を示すかのように、入場時では、般若の面をつけ、全身白装束で登場。まるで元WWEの白使(新崎人生)のように、顔面と上半身に経のような文字を書きつけ、「変身した姿」を見せ付けた。

後藤、執念見せるもレインメーカー3連発に沈む

怒とうのレインメーカー3連発で後藤を完全粉砕 【横田修平】

 見た目だけではなく、試合でも、昇龍結界、裏昇天などの必殺技を繰り出し、20分頃には雪崩式牛殺しという大技を炸裂。さらに昇天で首に大ダメージを与えるも、ニアロープで最大の勝機を逃してしまう。オカダのレインメーカーを頭突きでブロックするなど、勝利への執念を見せた後藤だが、それを上回ったのがオカダの「新日本をもっと上のステージへ連れて行く」というエースとしての決意。後藤の昇天を振り切ると、怒涛のレインメーカー3連発で完全粉砕した。

オカダ「一番すげえのは新日本プロレスなんだ」

「一番すげえのは新日本プロレスなんだ」とオカダは「完全無欠の男」を宣言 【横田修平】

 今年に入り、CHAOSの盟友・中邑真輔や、宿敵・AJスタイルズが相次いで米国WWEに移籍。だが、「一番すごいのは新日本。2人は楽な方に行った。僕という高い壁があるから」と言い切るオカダは、退団する中邑が最後にリング上で残した「一番すげえのはプロレスなんだよ!」という言葉に対しても、「ちょっと違うな。一番すげえのは新日本プロレスなんだ。新日本で一番すげえのはこのオレだ。オレがまだまだ盛り上げて、新日本プロレスに金の雨が降るぞ!」と宣言。「僕が新日本を背負うというより、ほかのレスラーがついてこないと、僕1人で突き進んじゃいますから」という言葉通り、マネージャーの外道も認める「完全無欠の男」として、孤高の頂を守り続ける覚悟はできている。

後藤に「まだ変わりたいならCHAOSに入ったら?」

「後藤革命」終了宣告したオカダは「変わり足りないでしょ」と後藤をCHAOSに勧誘 【横田修平】

 敗れた後藤に対しては、「強かったよ。何かを変えようとしてるのは分かった」と認めた上で、「まだまだ変わりたいって言うんだったら、CHAOSに入ったらどうですか?」とまさかの勧誘。「すべてを賭けても勝てないのがオカダ。でも、僕はまだまだいける。後藤さんもまだまだ変わり足りないでしょ」と、見た目もファイトも変えてきた後藤に、さらなる変革を要求。後藤が常々掲げてきた「後藤革命」については「これで終わり。お疲れ様でした」と終了宣告した上で、今後はCHAOSが新たな変化と刺激を与えていくと誘った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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