【新日本】オカダがIWGP防衛 後藤をCHAOSへ勧誘 オメガが棚橋の右腕破壊でIC戦黄信号

高木裕美

新潟決戦W前哨戦はバレットクラブが制す

オメガは新潟でのIC王座戦を前に棚橋の右腕を徹底的に破壊 【横田修平】

 セミファイナルでは、3日後に迫った新潟・アオーレ長岡大会のダブル前哨戦として、空位となったIWGPインターコンチネンタル王座を争う棚橋弘至とケニー・オメガ、1.4東京ドーム大会でのIWGPタッグ王座戦のリマッチとなる真壁刀義&本間朋晃組vs、カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ組がスペシャル6人タッグマッチで激突した。

イスや鉄製バケツで棚橋の右腕を徹底破壊

試合後、医務室に直行した棚橋は3日後のIC王座戴冠に黄色信号 【横田修平】

 バレットクラブのみならず、新日本マットを牛耳ろうとたくらむオメガは、新潟決戦を優位に戦うべく、棚橋の右腕を破壊する戦法へ。場外で鉄柱に打ち付けると、パートナーたちもこれに加勢。棚橋は右腕にダメージを負いながらも、オメガにフライングフォアアーム、ドラゴンスクリュー、スリングブレイドなどを見舞っていくが、起死回生を狙ったハイフライフローはかわされて自爆。代わりに本間が奮闘するも、アンダーソンがこけしロケットをキャッチしてガンスタンを決めると、合体のマジックキラーからオメガが片翼の天使でフィニッシュ。
 試合終了のゴングが第2ラウンドの始まりかのごとく、オメガはイスや鉄製バケツを手に、棚橋の右腕を徹底的に破壊。リング上でダウンしたまま動けなくなった棚橋は医務室へ直行。3日後の新潟大会を前に、棚橋のIC王座戴冠に黄色信号が灯った。

柴田が石井を返り討ちでNEVER初防衛

NEVER王者の柴田は前王者の石井を返り討ちにして初防衛に成功 【横田修平】

 NEVER無差別級新王者の柴田勝頼は、前王者の石井智宏を返り討ちにし、初防衛に成功。互いにエルボー、ブレーンバスター、顔面ウォッシュを繰り出し合う意地の張り合いに会場もヒートアップ。柴田は投げ捨てジャーマンスープレックス、ラリアットを立て続けに食らいながらも意地のカウント1で返してみせる。その後も飛びつき式腕十字固め、ツバメ返しでペースを握ると、スリーパーで石井が崩れ落ちたところへPKをぶち込み、3カウントを奪った。

 石井に2連勝し、初防衛に成功した柴田だが、試合後もベルトを腰に巻くことなく、高々と掲げてアピールするのみで、バックステージでは、「ベルトを腰に巻くつもりはない」と断言。次なる敵として、この日、リング上から「オレたちがまだまだこのリングを熱くする」と決起宣言をした第三世代を視野に入れ、「口だけじゃなく行動で示せ」と挑発した。

ハイフライヤーコンビがジュニアタッグ初戴冠

ハイフライヤーコンビはエアサイダル&シューティングスタープレスの同時発射でジュニアタッグ奪取 【横田修平】

 IWGPジュニアタッグ選手権試合は、マット・サイダル&リコシェのハイフライヤーコンビが、ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン組、ボビー・フィッシュ&カイル・オライリー組との3WAYマッチを制し、王座初戴冠に成功。王者組であるザ・ヤングバックスのラフファイトや、レッドラゴンの老獪さに翻弄されつつも、エアサイダル&シューティングスタープレスを同時に決める必勝パターンで、新たな勲章を手に入れた。

バレットクラブがNEVER6人タッグ王座奪取

バレットクラブがNEVER無差別級6人タッグを奪取 【横田修平】

 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合では、バレットクラブのバッドラック・ファレ&高橋裕二郎&タマ・トンガ組が、初代王者組であった矢野通&ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ組を破り王座戴冠。世界ナンバーワンタッグチームとの呼び声高いブリスコ兄弟の好連係に苦しめられながらも、矢野のダブル急所攻撃のエジキから逃れたトンガが掟破りの逆急所打ち。すかさずヴェレノを決め、ついにバレットクラブにベルトを引き寄せた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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