“ひねりの白井”からオールラウンダーへ 難度を上げた平行棒に進化を見た

宝田将志
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5年ぶりVに大きく貢献

日本体育大に進学し1年目。全日本団体で5年ぶりの日本一に導いた白井健三が見せた成長とは!? 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 少し大人びて見えるようになったのは、高校時代の丸刈りから、髪が伸びたことばかりが理由ではないだろう。

 日本体育大体操競技部1年、白井健三のことである。

 神奈川・岸根高2年の2013年に世界選手権(ベルギー・アントワープ)に初出場を果たし、いきなり種目別床運動で金メダルを獲得したのが2年前。鋭いひねりから「ミスター・ツイスト」「ひねり王子」などと異名を取った少年は、新芽がその葉を広げるかのように伸びやかに成長を続けている。

 29日、東京・国立代々木競技場で行われた全日本団体選手権でも、その一端は表われた。今春から進学した日本体育大のレギュラーとして床と跳馬、平行棒に出場。大トリを務めた床は会場の視線を一身に受けながら、G難度の「リ・ジョンソン」(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)、自身の名を冠した「シライ/グエン」(後方伸身宙返り4回ひねり)と大技を次々と決め、16.700のハイスコアで日本体育大の5年ぶりの日本一に大きく貢献した。
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著者プロフィール

1977年、千葉県生まれ。産経新聞運動部記者。陸上、体操など五輪競技を担当。著書に『四継 2016リオ五輪、彼らの真実』(文藝春秋) Twitter:@takarada_sports

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