小久保監督「トップ選手を選んだ」=プレミア12初代王者へ 侍J候補選手発表

スポーツナビ
 今年11月に日本と台湾で開催する野球の新しい国際大会「WBSC世界野球プレミア12」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」一次候補選手65人が16日、発表された。

 MLB機構の対応が不透明なため、イチロー(マーリンズ)や田中将大(ヤンキース)らMLB所属の選手の選出は見送られたが、昨年の日米野球を戦った大谷翔平、中田翔(ともに北海道日本ハム)、嶋基宏(東北楽天)、坂本勇人(巨人)、藤浪晋太郎(阪神)、前田健太(広島)らが順当に選出。そのほか、今季の成績を評価され、秋山翔吾や19歳の森友哉(ともに埼玉西武)、セ・リーグ2位の23セーブを挙げている山崎康晃(横浜DeNA)、先発として6勝の高木勇人(巨人)ら、フレッシュな顔が並んだ。また、40歳のベテラン・黒田博樹(広島)もメンバー入りした。
 小久保裕紀監督は「日本のトップ選手を選んだ」と説明。最終的に28人に絞り込むが、「プレミア12は負けられない試合になるので、11月に高いパフォーマンスが発揮できる選手、日本代表としての誇りと自覚、日本球界を引っ張っていくんだという意思のある選手を選びたい」と訴えた。

 侍ジャパントップチームは11月5、6日に、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で敗れたプエルトリコ代表と強化試合(福岡・ヤフオクドーム)を行い、8日の開幕戦で韓国を札幌ドームに迎え撃つ。

 以下は、発表記者会見での小久保監督や嶋、前田、柳田悠岐(福岡ソフトバンク)、中田、筒香嘉智(横浜DeNA)、藤浪のコメント。

「日本代表のメンバーに入る」という自覚と責任を

――今回発表された65人の選考基準を教えてください。

小久保 (彼らが)今の日本のプロ野球の中でトップ選手です。今シーズンの状態が良くない選手、ケガをしている選手であっても、過去の実績を踏まえて(選んでいます)。また、今シーズンの活躍を見て選んだ選手もいます。まずはそのプレミア12に向けてのロースター選手の第一次候補選手ということで、少し多めに選手を選ばせてもらいました。

――国際大会の中で小久保監督が起用したいと考える選手はどういった選手ですか?

小久保 11月の試合(プレミア12)というのは、負けられない試合になるので、やはり11月にも高いパフォーマンスが発揮できる選手が最終的に選ばれると思います。今回、65人を発表しましたが、その中に入っている選手は、自分たちのチームの優勝を目指して、後半戦も戦います。その片隅でいいので、11月の終わりまで、しっかり動ける体を作り、プレーする気持ちを持ってほしいなと思います。

――最終的に28人を絞り込んでいくプロセスを教えてください。

小久保 今回は球数制限もなく、本当の真剣勝負の場なので、11月でもしっかり体が元気で動ける選手。あとは、日本代表としての自覚と責任、球界を引っ張っていくんだという思いのある選手を集めたいと思います。

――今回選ばれた65人の選手に監督からメッセージをお願いします。

小久保 まずは後半戦、もちろん自分たちが「ペナントレースを制する」というのが一番の目標ですが、その先に「日本代表のメンバーに入るんだ」という新たな目標と自覚を持ってプレーしてほしいと思います。

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