小久保監督、プレミア12の鍵は“先発” 王特別顧問は優勝に期待「勝てる」

スポーツナビ
 11月に日本と台湾で開催される、野球の国別対抗戦「世界野球プレミア12」の1次ラウンド試合日程が22日発表された。これを受け、野球日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督が都内で会見し、「より一層タフな戦いになるだろう。先発投手に球数制限がないので、ガチンコ勝負になる。先発投手の人選が鍵になる」と語った。

 グループBの日本は、11月8日に札幌ドームで韓国との開幕戦に臨んだ後、台湾に移動し、11日にメキシコ戦(天母球場)、12日にドミニカ共和国(桃園球場)、14日に米国(桃園球場)、15日にベネズエラ(桃園球場)の順で対戦することが決まった。

 第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本を優勝に導いた、侍ジャパンの王貞治特別顧問は「絶対に勝たなくはいけないというプレッシャーはあると思うが、自分たちを信じ、普段の野球をしてもらえれば、絶対に勝てる」と、世界一獲得へ期待を寄せた。

小久保監督「先発投手の人選が1つ大きな鍵」

 ルールに投手の球数制限がないということで、本当のガチンコ勝負になると思います。ですので、先発投手の人選が1つ大きな鍵になると思います。さらに、日程を見ますと、中継ぎ、抑えといった専門職の選手にも入ってもらわなくてはいけないと思いました。

 コミッショナーはじめ、王特別顧問にも大変強いプレッシャーをかけられていますので、11月は勝って、(日本の強さを)証明したいなと思います。

王特別顧問「普段の野球を」

 私の経験からして、日本の選手は、日の丸を付けると特別な力を示すので、頼もしいです。今回は小久保監督が(春季)キャンプからシーズンまで、監督としてチームを回って、(選手の実力を)見つめていますので、選手も「絶対に選ばれるんだ!」という思いが強いと感じます。

(今大会は)「絶対に勝たなくてはいけない」というプレッシャーがかかっていると思いますが、じっくり選手を見極め、最強チームをつくり、選手を信じ、自分を信じ、普段の野球をしてもらえれば、絶対に勝てると思います。

熊崎コミッショナー「何が何でも優勝を」

 この大会は真の世界一決定戦です。野球国力ナンバー1の座を懸けて行われる記念すべき第1回大会です。全世代における国際大会のポイントの総和がWBSC(世界野球ソフトボール連盟)のランキングに反映され、そのトップ12カ国が野球国力の威信を懸けて戦います。日本の野球力を世界に示す、見せつける最高の舞台です。

 今回、決勝が日本で行われます。日本の野球が世界一になる場面を、ぜひ日本のファンの前で直接お見せしなければと、強く強く期待しています。何が何でも優勝を勝ち取らないといけない大会であると思っております。12球団が結束し、最強チームを編成します。負けるわけにはいきません。

 また、プレミア12は、侍ジャパンを常設して初の国際大会です。今後、すべての国際大会に向けて、最強のチーム編成を行っていくため、体制づくりを行っていきます。第1弾として、「侍ジャパン・ロースター制度」を導入することになりました。これまで試合ごとにベンチ入りメンバーを招集してきましたが、本大会を機に、侍ジャパンのロースターメンバーを選出し、常にロースターメンバーとして登録されることになります。そのプライドと責任を持って世界に挑んでいってほしい。具体的には7月中旬に第1次候補選手を発表し、9月をめどに(登録メンバー)45名を発表します。

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