ハリルホジッチ「非難するなら私」=W杯アジア予選 シンガポール戦後会見

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勝ったら選手のおかげで、負けたら私の責任

試合後ハリルホジッチ監督(右)は選手たちに「次こそは勝とう」と声をかけた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

──歴代の代表監督も、アジアの引かれた相手に苦労してきた。今後もこうした相手に対するマジックなり対策はあるのか?

 フットボールの中にマジックはない。トレーニングあるのみだ。いろんなことを向上させていかなければならない。ただし今夜の試合でもハイレベルなアクションはあったし、選手にも得点を挙げたいという気持ちはあった。最後まで力を出し切りたいという選手ばかりだった。ボールを失っても、3〜4秒で何度も奪い返していた。チームは勝利のためにやるべきことをすべてやった。

 私は代表監督であり元FWでもあったので、言葉にするのは難しいが、(得点が決まらなかったのは)最後の部分で慌てたり、工夫が足りなかったことも原因だと思う。選手にアドバイスをするのなら、この試合にはPKがほしかった。ハーフタイムには「FKがないじゃないか」とも言った。おそらくイタリア人なら、ずる賢いプレーで3回はPKをもらっていたと思う。そういったナイーブなところを向上させなければならない。これほど運がなかったのが信じられない。素晴らしいシュートも5〜6回あったが、GKも素晴らしいセーブをしていた。槙野にもゴールから2メートルしかないところでチャンスがあった。

 われわれには魔法の杖はない。汗をかいて仕事をするしかない。そのために私は日本に来た。非難するなら選手でなく、私を非難してほしい。勝ったら選手のおかげで、負けたら私の責任だ。この結果は非常に受け入れがたい。

──先日のイラク戦のように原口元気をトップ下に入れたが、それは適正があったからか? それから大迫勇也も入れて、2人のアタッカーがトップ下とボランチに入ったが、何か違う要素を戦術的に加えようとしたのか?

 この変更は、もっと点を取るためであり、そのためのリスクを負うためだ。私はサイドからの攻撃を期待していた。大迫や岡崎はヘディングがうまいので、センタリングをもっと入れてほしいという狙いで彼らを入れた。原口に関してはオフェンスの選手だが、シュートを打つためにボールを運んでほしかった。遠くからシュートも狙ってほしかったが、あえてあまりそうしなかった。もう少しスピードアップしてシュートを狙ってほしかった。

 それと何人か疲れていた選手がいたので、大迫や武藤(嘉紀)のヘディング、あるいは原口のボール運びも見たかった。われわれのトレーニングのなかでは、こういうポジションもやらせていた。私は何かをもたらすために、すべてのトライをしたのだが、成功しなかった。いつも速い攻撃ができるというわけではない。選手には、横に横にボールを回すのではなく、ダイアゴナルなプレーも見せてほしかった。いろんなことを分析しなければならない。われわれは100%、絶対に決められるだろうチャンスを19回作りながら、それでも決められなかった。

 日本はシンガポールよりも、より良いチームだと思うが、それだけでは十分ではなかったということだ。以前の3試合では効果的だったが、4試合目で引き分けてしまった。われわれは何も成し遂げてない。シンガポールはしっかりと準備して成功した。それでもわれわれは、誰をどこに置くかも含めてすべて準備した。しかし残念ながら成功しなかった。分析するにはいい試合だった。この試合、負けるかもしれないという恐怖もあった。このような試合では、負けることも十分に起こり得る。最後のチャンスで相手が得点して、こちらが負けるということもある。(試合が終わって)私はすぐに選手たちを勇気づけた。そして顔を上げるように、君たちは勝つためにすべてを出し切った。だから次こそは勝とうと言った。以上だ。ありがとう。

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