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川淵新会長「これこそが新JBAの誕生」
第5回タスクフォース会議 報告記者会見
JBAの新役員8名(左から須永監事、山本理事、三屋副会長、小野副会長、川淵会長、大河専務理事/事務総長、間野理事、境田監事)
JBAの新役員8名(左から須永監事、山本理事、三屋副会長、小野副会長、川淵会長、大河専務理事/事務総長、間野理事、境田監事)【スポーツナビ】

 FIBA(国際バスケットボール連盟)による資格停止処分を受けている日本バスケットボール協会(JBA)の改革を行う「JAPAN 2024 TASKFORCE(タスクフォース)」の第5回会合が13日に都内で行われ、JBAの新たな役員人事が承認された。


 先月28日の第4回会合時に発表された役員人事案の6名に加え、境田正樹弁護士と須永功税理士が監事として加わり、計8名での構成となった。


 発表された新役員は以下の通り。


■会長

川淵三郎(日本サッカー協会最高顧問/首都大学東京 理事長/タスクフォースチェアマン/ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ チェアマン ほか)

■副会長

小野清子(元参議院議員/日本オリンピック委員会名誉委員 ほか)

三屋裕子(日本体育協会 日本スポーツ少年団 副本部長/日本バレーボール協会評議員/サイファ代表取締役 ほか)

■専務理事/事務総長

大河正明(日本プロサッカーリーグ常務理事/ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ理事 ほか)

■理事

山本一郎(JXホールディングス 執行役員総務部長)

間野義之(早稲田大学 スポーツ科学学術院教授/日本体育協会 指導者育成専門委員会 委員 ほか)

■監事

境田正樹(弁護士/タスクフォースメンバー/ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ理事 ほか)

須永功(税理士/日本スポーツ振興センター 助成事業評価ワーキンググループ委員/日本サッカー協会財務委員 ほか)


 会合終了後、JBA新役員8名がそろって記者会見に出席。川淵会長は「タスクフォースのチェアマンの延長線上で会長という職を与えられた」と話したが、「リオデジャネイロ五輪、東京五輪で、日本代表が活躍できるようにベストを尽くしていきたい」と意気込みを語った。


 また、同会場内にてJBA臨時評議委員会と臨時理事会も実施され、前記した新役員の選任や業務執行理事の選任に加え、基本規定及び関連規定の改正や決議事項の報告、そして女子日本代表候補選手の報告などが行われ、大河専務理事/事務総長より報道陣に報告会見が別途行われた。


 以下は、会合後に行われた新理事による会見と、JBA臨時評議委員会/臨時理事会の報告会見の全文。

川淵新会長によるあいさつ

記者会見冒頭で、立ちながら所信表明を行った川淵新会長
記者会見冒頭で、立ちながら所信表明を行った川淵新会長【スポーツナビ】

川淵「20年後には空を飛ぶ勢い」


川淵 皆さん、今日はお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。新会長と言われてもあまりピンとこないんですけれど、タスクフォースのチェアマンの延長線上で会長という職を与えられたということです。今日はタスクフォースの第5回目の会議でしたが、今までの歩みを山登りで言うと8合目くらいまで来たかなという感じです。


 FIBAとは連携を密にしてやっています。今度の(6月18日〜20日の)総会では、よほどのことがない限り、対外試合の禁止は解除されると思っています。しかし最後のところで踏み外さないように、これからもしっかりやっていきたい。


 新しい理事が今日、誕生しました。(タスクフォースが)1月末にスタートして3カ月ちょっと。FIBAの条件も満たして、新しいメンバーで1年間理事会を運営していくわけです。顔ぶれをご覧いただいてもお分かりのように、女性の副会長が2人います。これは日本の競技団体の中で初めてだろうと思うし、体操界、バレーボール界、サッカー界、バスケットボール界と、色とりどりの競技団体の出身者が理事の地位を占めているというのも、今までにない稀有な例だと思います。それこそが新しいバスケットボール協会の、新しい誕生を証明しているものだと思います。


 少ない人数の中での会議も、多いよりいいかなという感じもあります。1年後には理事の数も増えていくわけですけれど、この1年間でしっかり基礎固めをして、あの時期が日本のバスケ界のターニングポイントだったと言われることになるように努力していきたいと思います。


 会長の抱負なんていうのは特になくて、今までの延長線上でやっているわけです。この1月に、乗りかかった船だからともかく沈まないように、タスクフォースのチェアマンとしてやっていこうというところからスタートして、今日のこの日を迎えました。順風満帆で、船が動くまでには、まだ時間がかかると思います。でもこの船は勢いよく走り出して、10年後20年後には空を飛ぶ勢いになるくらいのバスケットボール界になることは間違いないと、私は確信しています。


 プロリーグの統一ということに関しても、ここが一番の難点と思ったんですけれど、多くの皆さんの協力によって、ここまで来られました。JOC(日本オリンピック委員会)や体協(日本体育協会)、文科省もそうですけれど、何と言ってもFIBAという後ろ盾があったからです。これは日本のバスケットボール界にとっては、本当にラッキーなことだったなと思います。新リーグの繁栄が、バスケットボール日本代表が世界のひのき舞台で活躍することにも直結しています。そういう意味で(16年の)リオ五輪、20年の東京五輪で、日本代表が活躍できるようにわれわれはベストを尽くしていきたいと思いますので、今後ともご支援をよろしくお願いします。

新役員7名によるあいさつ

「東京五輪後に遺産を残したい」と強い口調で意気込みを語った間野理事
「東京五輪後に遺産を残したい」と強い口調で意気込みを語った間野理事【スポーツナビ】

小野 バスケットボール協会の役員の一員となりまして、責任を痛感しているところでございます。川淵会長を中心にしながら全力を挙げて、バスケットボール界の発展のために少しでもお役に立っていきたいという気持ちで、会議を進めさせていただいたところでございます。私どもが躍進できるよう、皆様方からの応援もよろしくお願いを致します。


三屋 非常に大任であるということは、本当に分かっておりました。いざこのような場に立ちますと、よりひしひしと、重責が迫ってくる気も致します。


 私の場合は、バレーボールが後ろに見え隠れすると思いますけれど、今回はバレーだからバスケットだからではありません。私はスポーツに育てていただき、スポーツが大好きで、そういう立場の人間がバスケットの状態を見過ごしてはいかない、支えていかなければいけないという思いでいます。


 新しいものを作り上げるときには、時に今までの知識や経験が邪魔になることがあります。バスケットの経験や知識がないことを逆に生かして、FIBAから指摘があったガバナンスの欠如を1日も早く払しょくして、ガバナンスの効いた組織を早く作れるように、精いっぱい頑張りたいと思います。


大河 川淵会長が乗りかかった船とおっしゃいましたが、私も乗ってしまうことになりました。この船が沈むと大変なので、一生懸命漕いで前に進んでいきたいと思います。いろいろな方に支えられながら、応援してもらいながら、前に漕いでいきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。


山本 このたびJBAの理事を拝命致しました。私はJXホールディングスという会社にいるわけでございますが、この会社は10年に経営統合でできた会社でございます。ホールディングスという純粋持ち株会社の傘下に、中核事業会社が三社ございます。日々ホールディングスと中核事業会社の間で、どうガバナンスをしていったらいいかということを考える職に就いております。(経営統合から)5年が経過したわけですけれども、いまだにいろいろと改善するべきところは多くございます。6月からは金融庁と東証が、上場会社に対してコーポレートガバナンスコードというものを導入しなさいと言っています。(このように)仕事の上でガバナンスを中心に考えてきておりますが、こうした経験・知見がJBAの、FIBAからご指摘を受けた「ガバナンスをしっかりしなさい」というところに少しでも生かせればいいなと考えております。少ない経験ではありますけれど、こうしたことを生かして、川淵会長以下をお支えしていきたいと思っております。ぜひ新しいバスケットボール界の体制を注目していただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。


間野 早稲田大学でスポーツ政策を教えております。スポーツ政策には幅広い範囲がございまして、もちろん法案が通過しましたスポーツ庁のような組織体制もございますけれど、それ以外にもスポーツ施設、スポーツ指導者、スポーツイベントなどなど、全般を研究してまいりました。研究の成果の一部を、バスケットボール界に生かすことができればと思っております。20年の東京五輪でピークを迎えるのでなく、その後にレガシー(遺産)をどう作り残していくのか――。そのための今日は第一歩です。小さいけれども、振り返ってみたら大きな一歩になっていたということになるのではないかと思っています。会長、副会長、専務理事事務総長をはじめ、できる限りの下支えをしてまいりたいと思います。


境田 これまで1月にタスクフォースの委員に、川淵チェアマンとともに就任させていただき、4カ月間いろいろな課題に取り組んでまいりました。一つリーグ統合が実現できたこと、それからFIBAから求められているJBAのガバナンス改革がある程度できたことは、うれしく思っております。この間FIBAは、特に(インゴ・)バイスさんが、一生懸命日本のことを考えてくださいました。それに心から御礼を申し上げたい。それからリーグを統一するにあたって、47チームの関係者の方々、JBA、bjリーグの執行部の方々、それ以外にもいろいろな方々が本当に一生懸命支援をしてくださったと思います。そのことに関して、心より御礼を申し上げたいと思います。


 引き続いて監事という形で関わらせてもらいますが、やはり上を見れば(JBAは)日本サッカー協会とまだまだ差があると思います。今回このように素晴らしい理事、監事の方々とご一緒させていただいてうれしく思いましたが、さまざまな課題に取り組んでいきたいと思います。引き続きご協力をお願いします。


須永 税理士をしております。私はこれまで各種の競技団体や国際大会に携わってまいりました。スポーツが国や国民を豊かにすることは間違いありません。私はこれまで培ってきた知見を生かして、今回のバスケットボール界の改革、それから発展に、できる限りの尽力をしていく所存でございます。


 今回はバスケットボール界の改革ということでございますけれど、ガバナンス改革の基盤となるのは、財政の健全化と透明化であることは間違いございません。これは日本バスケットボール協会のみならず、各都道府県、それから各種連盟も含めたところで、密な連携を取っていく必要があると感じています。これからバスケットボール界が、皆さんの注目の下、素晴らしい発展を遂げますよう、できる限り尽力してまいります。どうぞよろしくお願いします。

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