一二三と中谷、“巻き返し”を誓った若トラ 春、スタート地点・沖縄に立つために
秋季キャンプを20日に打ち上げた阪神。来年に向けた競争はすでに始まっている 【岡本育子】
一二三、打者転向3年…言い訳できない秋
打者転向3年が過ぎた一二三は課題のバッティング練習に精を出した 【岡本育子】
一二三選手は昨年ケガをしたため、秋季キャンプに参加するのが2年ぶりだ。前回は野手に転向した年の秋で、翌2013年は2軍公式戦の打率が2割5分5厘。「なのに今季は2割を切って……。課題はやっぱりバッティングです」ということで、このキャンプでは掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーターに“体のバランス”を説かれた。
「どうしても上体だけで振ってしまって、それでボールとバットがちょっとでもズレたら空振りやった。下半身がしっかりすれば、バットとボールはちゃんと当たるんですよね」
確かに、見ていると良い打球が続くことも多くなったようだ。
「そうですね。ただ僕、打球は見てないんで。とにかくバランスだけ考えて、意識して」。感じは?「良いです!」
打者に変わって3年が過ぎ、もう何の言い訳もできないし、したくない。
「とりあえずバッティング。守備も走塁も急には下手にならないでしょう? 毎日、意欲を持ってやっていれば。でもバッティングは波がある。だから重点を置いています。日替わりじゃあかん。今やろうとしていることを続けないと」
鳴尾浜に帰っても、この感覚は忘れずに来年へと向かう。