一二三と中谷、“巻き返し”を誓った若トラ 春、スタート地点・沖縄に立つために
“変わった姿”を見せたいとアピールした中谷
関川コーチが「以前とは全然違う」と語った中谷。シーズン中からも評価が高かっただけに、来季は飛躍したいところ 【岡本育子】
それが沖縄キャンプ行きのチャンスにつながるかも。
「それは今までと同じように、行きたいという気持ちはあるけど。でもスタートはどこであれシーズンに結果を残すだけ。できることをしっかりやって、一日一日後悔しないように」
ふむ、コメントもずいぶん大人になった。
まずは沖縄キャンプ、そして1軍の舞台へ
バッティングに関しては関川浩一1軍打撃コーチの話。「中谷? 以前とは全然違う。変わっています」という第一声。本人の思惑通り“変わった中谷”を見てもらえたようだ。
「バットがしっかり体の内側を通っている。体から離れなくなった。下半身の使い方が柔らかくなったんでしょう。集中力もつきましたね。たくさん打っていても抜けるところなく。非常に成長したと思いますよ」と関川コーチは続ける。
一二三選手については「スイングがしっかりした。どちらかというと一二三はもともと集中力を持っていたので、それもあってスイングにバラつきがなく軌道が安定してきた」。話を聞いた17日は、外が暗くなるまで特打が行われた日で「4日間見て、きょうは一番良かった。ファームで掛布さんもやってくれて、体の使い方が安定した、良いスイング。前はバラバラだった」と、こちらも前進しているとのこと。
最後に関川コーチは「このキャンプは若い子の気持ちが前に出ている。競争は激しくなるけど、その中で一二三や中谷といった名前がすぐ出るもん! 沖縄キャンプに連れて行きたい選手4、5人はすぐに名前が出ますよ。いや全員だね。総取り替えしちゃおうかな〜っていうくらい(笑い)。良いものを出してくれている」と締めくくった。
来年2月、そろって沖縄キャンプに行けたとしても、そこはゴールでも何でもない、ただのスタート地点である。一緒に入団した同級生6人のうち、もう2人がタテジマのユニホームを脱いだ。彼らの思いを胸に携えて、何が何でも1軍で輝いてほしい。