和田監督がキャンプで見たいと言った男 期待の長距離砲・横田慎太郎
実現した“1軍お披露目”
掛布雅之DC(手前)と談笑する横田。首脳陣からの期待も大きい 【岡本育子】
しかし、和田監督はじめ、1軍首脳陣の「この目で見てみたい」という要望により急きょ予定を延長して、1軍合流の初日である13日だけ残留することが決定。プロ初の“1軍お披露目”が実現した。といっても9月末に腰を痛めた横田選手は秋季キャンプから屋外での打撃を再開したばかりで、全体練習もフリー打撃とシートノックしか参加していない。
(動画提供:虎テレ)
「糸井になれる可能性はある」
「腰はもう大丈夫です。完全合流していないのではなく、させていないんですよ。なんせ0か100しかない子なので、こちらが止めないと。でも、これで加減を知ったでしょう。プロとしては大事なこと」
0か100……分かる気がする。
13日の“参観日”は、そんな限定練習ながら、バックスクリーンへ当てるなど6本のサク越えも披露。和田監督に「糸井(嘉男、オリックス)になれる可能性はある。柔らかさがあって、大きいのも打てる。甲子園の浜風に乗せて長打を打てるバッターはなかなかいないからね」と言わしめた。本人は「普段通り、元気を出してやりました」と初々しいコメント。
昨年12月の入団発表時、同期で唯一の高校生なのに誰にも見劣りしない体格だった。ところが器具を使ってのウエートトレーニングは経験がないという。腕立てや腹筋、走ることなどで鍛えたもの。そこにプロ入り後はマシントレが加わり、体重も7〜8キロ増えた。「自分でも大きくなった実感があります。ウエート大好きです! 毎日できるのがすごく楽しい」と屈託のない表情だ。