寒川直喜、グルジアでキック世界戦に惜敗=日蘭の友好関係で生まれたタイトルマッチ
グルジア在住の成長株チカゼに判定負け
グルジアで行われたWFC世界タイトル認定戦に挑んだ寒川。五分の展開だったが、手数と地の利により判定0−3で敗れた 【Giga Chikadze】
3RのK−1ルールで行われた試合はほぼ五分の展開。ジャブ応酬、寒川の強烈な前蹴り、チカゼ得意のジャンピングニーなど多彩で、延長もおかしくない内容だったものの手数の差と地の利を生かして、チカゼが3−0と判定をものにしWFC世界のベルトを腰に巻いた。グルジア最大のトビリシ・スポーツホールに8000人を集め大成功に終えた。
寒川「つかまえ切れなかった」と反省
チカゼ得意のジャンピングニーも見切っていた寒川だったが、手数の差が判定につながった 【Giga Chikadze】
勝ったギガ・チカゼは、「寒川はアゴが強いです。危険な相手でした」と相手をたたえると、ゲストのドラゴは「チカゼだった。寒川も良かったが、でもチカゼだったな」と判定が妥当だったとした。
旧ロシア諸国でキックイベントに大きな動き
バンゲリングベイの新田会長、オランダのボスジム・ヒポリッと会長の15年来の友好関係により、グルジアでのタイトルマッチが組まれた 【Giga Chikadze】
グルジア近辺は日本には馴染みが薄いが地理的にグルジアの右下にアゼルバイジャンがある。今大会の1週間前にアゼルバイジャンではアルバート・クラウス、ヘスディ・ヘルヘス、モッサブ・アムラニ、ベン・サディック。イム・チビンなどを招聘してカバラ・ファイトというキックイベントが開催された。これはカバラ・シリーズとして定期開催される模様だ。またグルジアの左下はアルメニアである。ジョルジオ・ペトロシアンやドラゴ、ゲガール・ムサシなどの母国で彼らが大会を開く可能性は大いにある。ここにきて旧ロシア諸国がキックイベントに大きく動き出しているのは頼もしい限りだ。今後の動きを注目したい。
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