ラミレス、NPB復帰の展望と将来を語る「引退には早い」「夢は日本で指導者」
独立リーグにやってきた「超大物」
来日14年目を迎えたラミレス。群馬でプレーしながらNPBからのオファーを待っている 【(C)群馬ダイヤモンドペガサス】
「向こう(米国)では、引退したビッグネームを入団させてファンを集めようとしているらしいね。独立リーグも客集めなあかんからね。それもありやろ」とは、ある独立リーグ球団の監督。彼はこの言葉にこう続けた。
「あいつもそういうパターンやろ」
しかし、その「あいつ」こと、アレックス・ラミレスは「客寄せ」のためだけにプレーしているのではなかった。日本で育ったベネズエラ生まれのサムライは、NPBで完全燃焼するために、現在ここで牙を磨いている。
39歳「まだ引退には早い」
しかし、昨年外国人選手としては史上初となる2000安打を達成、すでに財産も築き、ある意味「やり遂げた感」はあるはずだ。そこのところについて尋ねても、彼の答えは明快だった。
「まだ引退には早いんだ」
それならば、もっと高いレベルのリーグでプレーする選択肢もあっただろう。彼ならば、海の向こうでも十分にプレーできるはずだ。実際、彼と同郷で同年代のアレックス・カブレラ(元西武など)は一旦引退しながらも、この冬、母国ベネズエラのウインターリーグに復帰。シーズン本塁打の新記録を達成し、三冠王に輝いたあと、メキシカンリーグに挑戦している(ただしドーピングが発覚し永久追放)。これについても、こう答えた。
「確かに、米国やメキシコ、あるいはウインターリーグでもプレーはできたよ。でも、僕の目指すところはあくまで日本のプロ野球なんだ。だから日本の独立リーグでやるのは当然だろ」
現在プレーするBCリーグについては、十分満足のいく環境だと言う。
「皆さんが思っている以上にレベルは高いよ。クラスにもよるけれど、米国のマイナーにもひけを取らないと思うよ。NPBのファームとも対等に渡り合えるレベルだね。実際対戦していい試合をしたからね」