東京大賞典Vでも晴れない幸の悔しさ=JCDの借り、タルマエと来年ドバイで
ホッコータルマエ(左)が東京大賞典を快勝、しかし鞍上・幸の胸中は…… 【スポーツナビ】
ホッコータルマエは今回の勝利で通算22戦11勝(うち地方8戦6勝)。重賞は8勝目、GIは2013年かしわ記念、帝王賞、JBCクラシックに続き4勝目。騎乗した幸は06年ブルーコンコルド以来となる東京大賞典2勝目、同馬を管理する西浦勝一調教師は同レース初勝利となった。
なお、1馬身半差の2着には武豊騎乗の2番人気ワンダーアキュート、さらに2馬身半差の3着には酒井学騎乗の3番人気ニホンピロアワーズが入った。
ホッコータルマエ強し、だからこそ……
本当に強かった、だからこそ前走JCダート3着の悔しさがよみがえる 【スポーツナビ】
ダート競馬界の2013年を締めくくるにふさわしいホッコータルマエの横綱相撲。それだけに、幸の心中は嬉しさよりも悔しさが駆け巡った。
「今日が本当に強かっただけに、前走のJCダートが悔やまれます。なおさら悔しいですね。悔いが残りすぎて馬に申し訳ない」
1番人気で迎えた前走のジャパンカップダート。絶好の手応えで先頭に立ち押し切り態勢に入ったかと思われたが、抜け出して1頭になったことでホッコータルマエがソラを使ってしまい、ゴール前で後続に逆転の差しを許してしまった。
「本当に自分が未熟でした」
そして、JCダートの4日前に亡くなったホッコータルマエの馬主、矢部幸一さんのためにもどうしても勝ちたかったJRA・GIだっただけに、幸の胸の中には前走の敗戦が大きな悔いとして残り続けている。
「オーナーは『あと何日だ?』ってJCダートをずっと指折り数えて楽しみにしていました。だから……」