リンゴを毎日食べるとどんな「イイコト」がある?管理栄養士が解説

MELOS -メロス-
“1日1個のりんごで医者いらず”と呼ばれるリンゴ。毎日食べ続けるとどんなメリットが期待できるのか、紐解いていきます。

監修は、「千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ」の管理栄養士・大野奈穂さんです。

【MELOS】

リンゴを毎日食べることで期待できるメリット

腸内環境の改善
リンゴには水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、腸内環境の改善に役立ちます。

とくに、水溶性食物繊維であるペクチンが腸内で善玉菌の餌となり、腸内フローラを整える効果があります。これにより便秘の予防や改善が期待できます。

心臓病や高血圧のリスク軽減
リンゴに豊富に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を正常に保つ働きがあります。これによりむくみの解消や血圧の管理に役立ちます。

さらに、リンゴに含まれるポリフェノールが血管を保護し、心血管系の健康を促進するため、心臓病や高血圧のリスクを軽減する効果が期待されます。

免疫をサポートする
リンゴに含まれるビタミンCは、免疫力のサポートにもつながります。ビタミンCは白血球の働きを活性化させ、体内のウイルスや細菌と戦う力を強化します。そのため、風邪や感染症にかかりにくくなるとされています。

また、リンゴのポリフェノールの一種である「ケルセチン」は、インフルエンザ予防に良い影響を及ぼすという研究もあります。(※)

(※)J M Davis 1, E A Murphy, J L McClellan, M D Carmichael, J D Gangemi,『Quercetin reduces susceptibility to influenza infection following stressful exercise』, American journal of physiology, 2008 Aug;295(2):R505-9. doi: 10.1152/ajpregu.90319.2008. Epub 2008 Jun 25.

抗酸化作用による老化防止
リンゴに含まれるポリフェノールやビタミンCは強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を抑制します。

これにより、細胞の老化を防ぎ、肌の健康を保つ効果が期待できます。また、抗酸化物質は生活習慣病の予防にも役立ちます。

血糖値コントロール
リンゴに含まれる食物繊維は、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがあります。とくに水溶性食物繊維のペクチンが血糖値のコントロールを助け、糖尿病の予防や管理に効果的です。

とはいえ食べ過ぎには要注意。果糖は血糖値の急激な上昇を抑える効果がありますが、過剰摂取は糖尿病リスクを高める可能性があるとされています。そのため、適量を守るようにしましょう。

リンゴは1日半分~1個が適量とされています。

体重管理のサポート
リンゴは1個あたり159kcalと、ダイエット中に食べる食品として低カロリーとは言い難いですが、食物繊維による満腹感を得やすいため、過剰な食欲を抑えるのに役立ちます。

とくに間食や食事前に食べることで、摂取カロリーを自然に抑えることができます。

脳の健康維持
リンゴに含まれるポリフェノールは、神経細胞を保護する働きがあり、認知機能をサポートする効果があるとされています。これにより、アルツハイマー病やその他の認知症リスクの軽減が期待されます。

疲労回復
リンゴには、疲労回復を促進するクエン酸が含まれており、疲れを感じた際にリンゴを食べることで、エネルギーの回復を助けます。

また、リンゴのビタミンCやカリウムが体内のバランスを整え、全身の疲労を和らげる効果も期待できます。

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