セレッソ大阪【J1リーグ第35節 C大阪vs.札幌】前節の反省を生かし、試合の入り、球際で後手を踏まず、J1残留へ強い気持ちで向かってくる相手を上回りたい
【CEREZO OSAKA】
磐田戦では、開始早々ミスから失点すると、前半は失った流れを取り戻せず、0-1で折り返す。後半も攻め込みながらも1点が遠いもどかしい展開が続くと、71分に2失点目。試合はより厳しさを増した。ただし、ここから選手交代を機にシステムも4-3-3に変更すると、88分、カピシャーバのクロスにレオ セアラが合わせて1点を返す。さらに後半アディショナルタイムには、西尾隆矢のクロスに途中出場の山田寛人が競り勝ち、こぼれたボールに反応した田中駿汰がPKを獲得。土壇場で同点の好機が訪れたが、セアラのキックは元日本代表GK川島永嗣に止められ、追いつくことはできず。連勝は2でストップした。この試合から教訓を得るとすれば、やはり立ち上がりになる。試合間隔が空いた中、アウェイという環境で、今節も序盤で主導権を失うと、取り戻すことに労力を要する。「札幌は残留へ向けて勝つしかない状況なので、ガンガン来るとは思うけど、自分たちも前から行って、主導権を握りたい。相手の圧を受けないように、こちらが圧をかけたい。試合の入りが重要になる」と古巣戦に臨む田中も試合展開を見据える。田中と同様、古巣戦となる進藤亮佑は、より相手の置かれた状況も気にかけながら、今節に挑む意気込みを話す。「札幌も大変な状況だけど、それを理解してプレーするほど優れた人間ではない。セレッソの選手として、チームと個人の価値を示さないといけない。もし今節、僕らが勝って、柏が勝てば、札幌としてはかなり苦しい状況になると思うけど、そういったことは関係なく戦いたい」。昨年まで5シーズン、札幌に在籍していたルーカス フェルナンデスも、トーンこそ異なれど、進藤と似たニュアンスの言葉で今節に臨む気持ちを表現。「札幌では5年プレーして、とてもいい時間を過ごせた。もちろん愛着はあるが、今はセレッソの選手として、セレッソのためにベストを尽くす」と強い覚悟で今節に向かう。
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(文=小田尚史)
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