ロックの王座死守か!? シナの復活か!?=WWE『レッスルマニア29』プレビュー

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年間最大の大舞台でロックvs.シナが実現

シナ(左)は昨年のレッスルマニアでの借りをロック(右)に返せるのか!?(c) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 WWE最大の祭典「レッスルマニ29」がいよいよ日本で放送。注目の試合を紹介したい。

 ロイヤルランブル・マッチで優勝し、レッスルマニア29でWWE王座に挑戦することを表明してから1カ月も経たないうちに、ジョン・シナは年間最大の大舞台で彼とWWE王座を賭けて戦う相手がザ・ロックであることを知った。
 ロックは、レッスルマニア前の最後のPPV、エリミネーション・チェンバーでCMパンクを倒し、虎の子のWWE王座を防衛。レッスルマニアメインイベントへの歩を進めたのである。

 シナは、2012年の不調のきっかけとなった敵と再び対戦する。
 10度のWWE王者であるシナは、2011年10月以降王座から遠ざかっており、この時期に追い打ちを掛けたのが、レッスルマニア28でロックにまさかの敗北を喫したことだった。この絶望的な黒星により、最も辛い1年がシナに襲いかかった。元GMのジョン・ローリナイティスを相手にしたり、AJとの不適切な恋愛関係に陥ったり、さまざまな外的要因のおかげで、シナはWWE王座戦線の中にほとんど姿を現さなかった。

 ただ一度、王座挑戦のチャンスはあったが、パンクからWWE王座を奪えず、2012年はWWE史上最も輝かしいキャリアを持つ男にとって、実に実入りのない1年となってしまった。しかしシナにとって幸いなことに、ロイヤルランブルで優勝したことで、2013年は驚くほどいいスタートが切れた。シナが直面しなければならない問題は、屈辱を味わわされた因縁のスーパースターと戦う4月7日までこの勢いを維持できるのか、ということだ。

 ロックは、1月にWWEに復帰してWWE王座を奪って以来、リングでブランクを感じさせたことはない。事実、ロックは、パンクからベルトを奪い、さらに再戦で挑戦を退ける過程で、ザ・シールドを巻き込んだの汚いやり口を受けつつも、この大きな障害を乗り越えた。
 昨年マイアミで壮大な戦いを繰り広げたロックとシナは、これまで以上に研ぎ澄まされた集中力を持ってメットライフ・スタジアムに姿を現すだろう。シナは、ロックに昨年のレッスルマニアでつけた黒星の借りを返すつもりだ。一方、ロックは奪還まで10年以上を要した王座ベルトを死守するつもりだ。何しろ、この王座は、銀幕での成功に並ぶだけではなく、若き日の心と魂の象徴でもあるからだ。

 そして今、ザ・ロックとジョン・シナを妨げるものは今や残された時間しかない。4月7日、スポーツ・エンターテインメントで最大の舞台で、どちらが頂点を手に入れるのはザ・ロックか!? ジョン・シナか!?

アンダーテイカーの偉大な連勝記録に挑戦するパンク

アンダーテイカー(左)が連勝記録を伸ばすのか!? パンクが(右)がそれを阻止するのか!? 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 CMパンクはすでに近年のWWE王座史上では最長在位の記録を作った。だが、彼は不朽の祭典で、これまで誰も達成したことのないことを成し遂げて、さらに歴史に名を刻もうとしている。そう、アンダーテイカーが持つレッスルマニアでの連勝記録を止めようというのだ。

 祭典でアンダーテイカーが保持する20勝0敗という完璧な記録は、スポーツ・エンターテイメント界で最高の功績と言われている。世界最高を自称するこの男こそ、この記録に挑戦するのにうってつけだろう。

 パンクは、3月4日US放送のRAWにおいて、ヴィッキー・ゲレロが命じたフェイタル4ウェイ・マッチで、元世界王者ランディ・オートン、シェイマス、ビッグショーを退け、待望のチャンスを手に入れた。今、ベルトを持たないスーパースターはこの最高記録に泥を塗ろうと狙っている。

 しかし、そのパンクの前に立ちはだかるのは、WWE唯一無二のアンダーテイカーだ。2月下旬にWWEライブイベントに姿を現したアンダーテイカーだが、3月4日のRAWでは、その復活が一気に現実性を帯びてきた。昨年のレッスルマニア以来、アンダーテイカはリングにその姿をほとんど現していない。だがデスバレーに住む伝説の悪魔には、ブランクなど一切関係ない。アンダーテイカーは勝利が最も必要とされるその日には、常に自分の持てるすべてを発揮してきた。

 それでも、かつてアンダーテイカーから物議を醸しながらも貴重なサブミッションで勝利を収めた経験を持つ怖れ知らずのパンクに、メットライフ・スタジアムで萎縮する理由はない。パンク擁護者や中立な立場を取る人々は、パンクの戦績が近年今まで以上に安定感を増し、シナから勝利を奪ったり、”非公式”ではあるが、PPVで2大会連続ロックからピンフォールを奪うなど、驚くべき勝利を次々と収めていると指摘する。

 WWE上層部から常に不当な扱いを受けていると考えるパンクは、自分がこれまで一度もレッスルマニアで主役になったことがないと主張する。だが今回のアンダーテイカーの連勝記録への挑戦は、パンクにとっては、2つの世界王座戦すら霞むかもしれない大勝負に身を投じることになる。

 パンクは、WWE王座、レッスルマニア、そしてWWEの存在そのものすら凌ぐかもしれない、アンダーテイカーとその連勝記録という、とてつもない敵に挑戦する。大口叩きのスーパースターは、自らを”神”とさえ呼んでいるが、彼が本当に絶対的な名声を手に入れるには、4月7日にレッスルマニアで待つ究極の門番を倒さなければならない。

 この他にもトリプルHとブロック・レスナーのノー・ホールズ・バード・マッチ、アルベルト・デル・リオとジャック・スワガーの世界ヘビー級王座戦など、数々のビッグマッチが満載になっている。どうぞ、お見逃しなく!

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