大和vs.近藤のダブルタイトル戦、1.2後楽園で実現=全日本プロレス

全日本プロレス

大和(左)vs.近藤、ジュニアダブルタイトルマッチが新春興行で実現 【全日本プロレス】

 12月12日(水)、都内にある事務所で、全日本プロレスが次期シリーズ『2013 新春シャイニング・シリーズ』の一部対戦カードを発表。世界ジュニア王者の大和ヒロシとGHCジュニア王者の近藤修司が出席し、1.2後楽園大会において、両タイトルを懸けるダブルタイトルマッチを行うことが発表された。

 ノアの12.9両国大会で鈴木鼓太郎相手に2度目の防衛に成功したGHCジュニア王者の近藤は、試合後に全日本のリングで世界ジュニア王者とのダブルタイトルマッチを提案。12.11長野大会で世界ジュニア王者の大和が金本浩二を退け、5度目の防衛に成功すると、その前に姿を現し、大和の目の前にGHCジュニアのベルトを突き出したのだ。これに大和もベルトを突き出し呼応。この瞬間、メジャー団体のジュニアの両王座を懸けたタイトルマッチが、全日本のリングで実現することになった。

世界ジュニアを取れればGHCはいらない

 この日、会見に白いポンチョ風のシャツという、いつも以上に奇妙な出で立ちで姿を現した大和は、「全日ジュニアの頂点とGHCジュニアの頂点を取ることで新しい時代を作ります」と意気込みをコメントした。一方の近藤だが、「俺にとってはこっち(世界ジュニア)の汚いベルトのほうが価値がある。このベルト(GHCジュニア)を使って挑戦者になっただけ。取っても統一はしない。双方にメリットがないから」と、狙いはあくまで世界ジュニア王座であることを告白。「世界ジュニアのベルトを取れれば、このベルトはなくても良かった。元々いらないから。リスクがあるのは大和のほうじゃないの?」と、ノアの選手やファンが聞いたら怒りそうなことを顔色一つ変えずにぶちまけた。

 かつてはジュニアの絶対王者に君臨していた近藤だが、既に王座を手放してから5年半以上もの月日が経っている。その間、幾度となく挑戦したものの、世界ジュニアには手が届かなかった。そのため、世界ジュニアへの思い入れは人一倍あるが、それがGHCジュニアへの辛辣な言葉へと繋がっているのだ。

世界ジュニアとGHCのダブルタイトルは4年ぶり

 また、「もし世界ジュニアを取って、二冠王になっても大仁田(厚)とはやらないから。絶対にやらないから」と、ノア勢を挑発しているのか、大仁田を挑発しているのかはわからないが、言いたい放題の近藤。ただし、かつてはタッグパートナーとして鍛えた愛弟子・大和の成長は、「素直に凄いと思います」と認めている。それでも、自身も『HYPER JUNIOR LEAGUE』の決勝戦で敗れているだけに、「ここらへんでストップさせないと」と、半年で全日ジュニア勢を総ナメにし独走態勢に入った大和に待ったをかける腹づもりだ。

 世界ジュニアとGHCジュニアのダブルタイトルマッチは2008年に丸藤正道(世界ジュニア王者)とKENTA(GHCジュニア王者)の間で争われて以来、およそ4年ぶり。この時は60分ドローに終わったが、果たしてベルトを独占するのは大和なのか? それとも近藤なのか? 歴史的一戦の結末はいかに?

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント