元キック王者・久保、元世界ランカー撃破で白星デビュー=ボクシング
元キック王者・久保賢司(右)、ボクシングデビュー戦で亀田興毅の王座にも挑戦した元世界ランカーに完勝 【長谷川亮】
第4試合ではキックボクシング「RISE」の元チャンピオン・久保賢司がボクシングに転向してデビュー戦。久保はエディ・タウンゼント賞を受賞した名トレーナー・積田進氏の指導を受け、ことし4月にWBA世界バンタム級王者・亀田興毅に挑戦しているノルディー・マナカネ(インドネシア)が相手という、破格のボクシング・デビューとなった(バンタム級6回戦)。
「お客さんを呼べるような選手になりたい」
得意のボディー打ちを効果的にヒットさせ序盤から圧倒 【長谷川亮】
久保の執ようで強烈なボディー打ちにマナカネは4Rには疲労の表情を見せ、逆に久保はジャブ、ストレートとヒットの種類を増やしていく。マナカネが前に出ようとしても久保は充実したフィジカルを発揮して押し返し、最後までボディーで削って試合終了。世界挑戦も経験したマナカネを相手に、59−55、60−55、60−54とジャッジ3者がいずれも大差をつける判定で勝利した。
兄であるK−1日本王者・久保優太の祝福を受けた久保は控室で、「やっぱりてっぺんを獲りたい。そのためにボクシングへ来たので」と笑顔を見せ、「普通ではないような強い相手とやりたい」「お客さんを呼べるような選手になりたい」と、自身の格闘哲学である“倒すか倒されるか”に基づき今後の展望を語った。
右クロス一閃! 加藤、世界王座挑戦へ前進
日本ライト級王者・加藤は文句なしのKO勝利、世界挑戦へまた一歩前進だ 【長谷川亮】
これが3度目の王座挑戦でやる気を見せる川瀬に対し、加藤はまず丁寧にブロッキングでパンチを弾き、チャンスを伺う。
そして2Rに右スイングと左フック、3Rにカウンターの右ストレートと当てて川瀬をフラつかせた加藤はこれで距離・タイミングをつかんだか、4Rに右ストレートを再び当て、これで2度のダウンを奪う。
何とかしのいで5Rに持ち込み、立て直しを図った川瀬だが、ここで加藤が右クロス一閃(いっせん)。このパンチで3度目のダウンを与えると、レフェリーは試合をストップ。
5R2分53秒、TKOで3度目の防衛を果たした王者は、「正々堂々打ち合ってくれて、いい試合になりました。感謝してます」と川瀬に謝辞を述べるとともに、最終目標という世界王座への思いを改めて口にしていた。
試合後、K−1日本王者の兄・優太(左)と記念のツーショット 【長谷川亮】
11月9日(金)東京・後楽園ホール
<メーンイベント 日本ライト級タイトルマッチ 3分10R>
○加藤善孝(角海老宝石ジム/日本ライト級王者)
(5R2分53秒 TKO)
●川瀬昭二(松田ジム/挑戦者・日本ライト級1位)
※加藤が3度目の王座防衛に成功
<セミファイナル 149ポンド契約 3分8R>
○高山樹延(角海老宝石ジム/日本ウェルター級2位)
(3R TKO)
●ペッチトンチャイ・シリモンコンジム(タイ)
<第4試合 バンタム級 3分6R>
○久保賢司(角海老宝石ジム/元RISEバンタム級王者)
(判定3−0)
●ノルディ・マナカネ(インドネシア)
※59−55、60−55、60−54
<第3試合 フェザー級 3分8R>
○緒方勇希(角海老宝石ジム/日本フェザー級4位)
(判定3−0)
●平山悦久(ワタナベジム)
※77−76、78−76、77−75
<第2試合 フェザー級 3分8R>
△関豪介(角海老宝石ジム/日本フェザー級8位)
(判定ドロー)
△高橋謙太(協栄ジム)
※77−76、76−76、76−76
<第1試合 スーパーバンタム級 3分8R>
○久永志則(角海老宝石ジム/日本スーパーバンタム級9位)
(2R1分31秒 KO)
●太田ユージ(ヨネクラジム)
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