華名vs.朱里のSMASHディーバ王座戦決定=2・19TDCホール
2.19TDCホールでSMASHディーバ王座をかけ対戦する華名(左)と朱里 【(C)スマッシュ】
先日行なわれた1.19『We are SMASH』(新宿FACE)で中川を破って雪辱、王座返り咲きを果たした華名。その試合後、朱里が2.19TDCホール大会での王座挑戦を華名に直訴したものの、華名は「私とやりたい奴は山ほどおる。その中の候補のひとり。そうしか考えられへんわ。わかったな、悪いな」と、その場での挑戦受託を保留していた。
■華名vs.朱里を“輸出用加工”し世界発信
この日の会見にはプロデューサーを務めるTAJIRI、チャンピオンシップが決まった華名、朱里が出席。カード決定の経緯について、TAJIRIは「ファンの方は華名とほかの誰か、またはほかの選手を期待していたと思うんですよ。だけど、なんで敢えて朱里ちゃんにしたかと言うと、ボクのなかでですよ、やっぱりこのベルトは朱里ちゃんが巻くべきだと思う。それと同時にメインのSMASHチャンピオンシップはデーブ・フィンレーじゃなくてボクが巻くべきだと思う。だからSMASHのビッグマッチです。そこで生え抜きのボクらが挑戦することにしました」とコメント。
さらにもうひとつの理由として、「華名vs.朱里というのは、ボクもいろいろ女子プロレスを観ているんですけど、日本が世界に誇るカードになりえるんじゃないかと思うんですよ。そして、TDCホールという大舞台でこれが世界に誇れるカードになり得るのか、ちょっと実験をしたいなと。実験と言ったら二人に失礼なんですけど、観てみたいんですよね。あと、この二人は運命の糸で結ばれた二人です。タイトル挑戦の実績うんぬんみたいな、そういう決め方はいままでSMASHでしてこなかったと思うんですよ。だからこういう決め方がSMASHらしくていいんじゃないか」と、華名vs.朱里の意味合いについて説明した。
また、“世界発信”をキーワードにあげたTAJIRIは、その具体案として、「この華名vs.朱里、メインのフィンレーvs.TAJIRIに関しては、ターゲットを完全に海外に定めて、海外に発信しようと。まずは会場で流れるVTRなんですけど、そこに関して海外のユーザーを意識したある“輸出用加工”をして実験してみようと思ってます。日本人に向けて“ほら、ボクらは海外向けのことをやってるんですよ”っていうんじゃなく、本当に海外の人たちに向けてある手段を使って発信したい。それが何かは当日わかります」とコメント。大会当日の煽りVTRにも注目である。
女王・華名はアメリカ遠征での防衛戦も示唆
SMASH生え抜き選手としてベルト奪取を誓う朱里 【(C)スマッシュ】
一方、朱里の挑戦を受託した華名は、「このカード決定のいきさつについてはTAJIRIのおっさんがすべて説明したと思いますので省かせていただきます。はっきり言って、私は日本国内でしか話題にならないような小さなことではなく、もっと世界を観ていきたいと思ってるんですね。それでTAJIRIのおっさんと話をしまして、華名vs.朱里が世界に通用するカード、世界から求められるカードやと思ってます。そのためにも今回のTDCホールという大舞台は打ってつけのステージなんやないかと」と王座防衛を誓った。
さらに華名は、TAJIRIのコメントにもあった“世界発信”についても触れ、「華名vs.朱里は、海を超えて海外のファンにも生で観たいと思わせるカード、影響力のあるカードだと思います。朱里にはほんま悪いけど、私は完全に勝利して世界に羽ばたかせてもらいます。2012年のTDCホール、華名vs.朱里、世界発信ということで期待してもらいたい」と野望を語ると共に、王座防衛に成功した場合は3月に予定しているアメリカ遠征での防衛戦も示唆した。
両者のコメントを聞いたTAJIRIは、「なんでもすぐに終わってしまう時代において、二人の抗争はよく続いているなと。もちろんまだまだいけると思うし、国内だけ考えているんじゃなくて、海外にも行けるようにボクらも頑張っていかなければいけない。TDCホール大会がそれをきっかけになれば。その実験として世界に届けていきたい。2012年の華名vs.朱里は世界発信、そんな感じですね」と改めてコメント。これまで3度行なわれてきた華名vs.朱里は、さらなる大きな野望との勝負となっていきそうだ。