SMASHに“飛龍伝承”! 藤波の継続参戦が決定=TAJIRIとAKIRAが初一騎打ちの前に“契りの杯”

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藤波(左)のSMASH継続参戦が決定 【(C)スマッシュ】

 8.11『SMASH.20』(後楽園ホール)でSMASH初参戦をはたした藤波辰爾が16日、都内・SMASH事務所で行なわれた会見に出席し、継続参戦に意欲を燃やした。

 藤波は先日の『SMASH.20』でワールドトライアウト合格第1号の覆面レスラー・Mentalloと対戦。観客から大きな声援を受けた藤波は、卓越したレスリングテクニックで相手を翻弄(ほんろう)。最後はドラゴンスクリュー2連発からのドラゴンスリーパーという必殺フルコースで勝利を飾っている。

SMASHで感じた久々の“ゾクゾク感”

SMASHで久々の“ゾクゾク感”を感じたという藤波 【(C)スマッシュ】

 初参戦となったSMASHについて、「新鮮さをすごく感じましたし、われわれが忘れつつあるものも感じ取れた。そしてお客さんが本当に温かかった。プロレスというなかでSMASHさんがどういうものを伝えようとしているのか、それをお客さんが分かろうとしている。これが一番大事なんだよね」とコメント。さらに自身の試合については、「いろいろなリングに上がってみて、対戦相手にしろその場においてもゾクゾク感がだんだん薄れてくるものだけど、ひさびさに違った新鮮味、いい意味でのゾクゾク感を感じ取れた。これは自分のなかでも新しい発見」と、新たなる手応えをつかんだようだ。

 この藤波の発言を受け、TAJIRIはSMASHへの継続参戦、ならびに若手レスラーの育成を打診。これに対し、藤波は「次にどういう展開になるのか。お客さんも想像しているけど、自分も同じ気持ちです。レジェンドとやるのもいいけど、自分としては初めての選手とも対戦したい。自分は米国、メキシコ、欧州と回ってそれが知らないうちに身についているんだけど、自分と戦うことで違うものを感じ取ってもらえれば」と“飛龍伝承”に意欲を燃やした。

 キャリア40年のリビングレジェンドでありながら、新たなる発見、新たなる闘いを求め続ける藤波。はたして、SMASHではどんな展開が今後待ち受けているのか!? SMASHのリングで飛躍する“炎の飛龍”に注目だ!

府中市の地酒『國府鶴』でちぎり交わす

トーナメント準決勝で戦うAKIRA(左)とTAJIRI(右)が契りの杯をかわす 【(C)スマッシュ】

 また初代SMASH王座決定トーナメント準決勝で対戦するTAJIRIとAKIRAは、会見場に日本酒の一升瓶を持ち込み、“契りの杯”を交わして健闘を誓い合った。

 先日の『SMASH.20』のトーナメント2回戦で、TAJIRIは石川晋也を、AKIRAはゼウスをそれぞれ下して準決勝進出が決定。同じく準決勝進出をはたした“北欧の神”スターバック、“メキシコの神”VENENOが“神対決”をアピールしたため、TAJIRIとAKIRAが初の一騎打ちで決勝進出をかけて争うこととなったのだ。
 この日の会見では、AKIRAが東京・府中市の地酒『國府鶴』の一升瓶を手に登場。机の上に座ったAKIRAは、「このカードが決まって、“その思いは何か?”って言われても、いままで積み上げてきたものがデカすぎて。まあ、まずは酒でも呑みませんか」とTAJIRIに枡を渡すと早速乾杯。二人は枡になみなみと注がれた日本酒を勢い良く飲み干す。

 同じ府中市にある大國魂神社の御神酒でも知られる銘酒を手に、「思えば府中のゴールドジムでたまに顔を合わせて、“何か面白いプロレスをやりたいな”っていう話になってね。そこが発端だったりするのかな」と、TAJIRIとの出会いを語るAKIRA。以降、『SMASH.3』(2010.5.29/新宿FACE)から参戦し続けているAKIRAだが、いまでは“SMASHの精神的支柱”“SMASHの頼れるアニキ”として、SMASHになくてはならない存在である。

“SMASH頂上決戦”まで待ったなし!

“SMASH頂上決戦”まで待ったなし! 【(C)スマッシュ】

 そんななかで迎えるTAJIRIとの初の一騎打ち。この一戦について、AKIRAは「TAJIRIさんが練習中に指導しているところを見ていると、いままでどこのプロレス道場でもやってなかったところに目を配っているんだよね。この人が作ろうとしているものはすごいなと思った。アーティストとしてのプロレスなんだ。それに対して、俺もアーティストとしてのプロレスを追及したいと思っていたから、今度戦うことでどう噛み合わさるのかわからないけど。なによりも俺は頑張ろうっていう気持ちでいっぱいだったりするのが本心なんですよ。対戦するのは楽しみなんだけど、自分に対してすごいハードルでもある」と熱い気持ちを吐露。さらに、「俺のTAJIRIさんに対する思いもデカいし、SMASHに対する思いもデカくなったし、この一戦で抱えているものがすごくデカい」と複雑な胸中を明かす。

「共通で世話になっているビクター・キニョネス、あとはエディ・ゲレロ、WWEの戦い方を全部変えたクリス・ベノワ、あいつらに“お前ら、すげえじゃねえか!”って言われる試合を見せたい。TAJIRIさんとならできると思う。もう待ったなしだね」と、改めてTAJIRI戦への決意を胸にするAKIRA。一方、TAJIRIは「俺も多くは語らないですけど、この酒の意味もちゃんとわかりますよ。言ってみれば、この酒は“契りの杯”ってことですかね」と語ると、二人は“契りの杯”を交わして健闘を誓い合った。

 AKIRAの退席後、報道陣からの質問を受けたTAJIRIは、「正直言って、俺も物すごいプレッシャーですよ。AKIRAさんも言ってたけど、今回はハードルが高い。普通の試合をしてもダメだと思う。SMASHで主張していることのすべてをこの試合で見せなければいけないんじゃないかって思うんですよ」と、AKIRAとの一戦にかける思いを告白。さらに、「このまえの後楽園で、最後にAKIRAさんと額を突き合わせたときに、AKIRAさんが“ウ〜ッ!”って唸っているんですよ。その場で殴りかかられるんじゃないかっていうくらいのテンションで。きっと当日はもっと高いテンションで来るでしょう。俺もちゃんとして挑まないと、AKIRAさんに失礼だな」と気を引き締めた。決戦を前にして“契りの杯”を交わした両雄。初の一騎打ちとなる“SMASH頂上決戦”まで、もう待ったなしだ!

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