初代王者トーナメント開幕で「間違いなく一番いいカード」 TAJIRIが語る6.9『SMASH.18』完全ガイド!=SMASH

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いよいよ目前に迫ってきた6.9「SMASH.18」。プロデューサーのTAJIRIが今大会の見どころを語る 【(C)SMASH】

 いよいよ開催を目前に控えた6.9『SMASH.18』(東京・後楽園ホール)。今大会からついに初代SMASH王座&SMASHディーバ王座決定トーナメントが開幕となり、初代王座を巡るし烈な争いが繰り広げられることとなる。

 そんななか、SMASHのプロデューサーを務めるTAJIRIに、『SMASH.18』の各試合の見どころを語ってもらった。

[記事提供:SMASH]

いいアクシデントが起きてカードが充実!

 今大会からいよいよ初代チャンピオンを決めるトーナメントが始まるということで、マッチメークだけを見ると、間違いなくこれまでで一番いいカードが並びましたね。まったく予想してなかった天龍さんがいきなり参戦してきたり、いいアクシデントが起きてさらにカードが充実しました。

 ちなみに、トーナメントは男子が18選手、女子は8選手が出場。今大会で男子1回戦を5試合、女子1回戦を2試合を行ないます。そして、7月大会では男子1回戦の残り3試合、女子1回戦の残り2試合、8月大会では男子2回戦、女子準決勝を行なう予定です。

 それでは、『SMASH.18』全試合の見どころをこれから語っていきたいと思います。

ウルティモ・ドラゴンというレスラーがますます高級化している

ウルティモ・ドラゴン(写真)は弟子の大原はじめと対決 【神谷繁美】

<メーンイベント 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦>
ウルティモ・ドラゴンvs大原はじめ


 すごいカードが並ぶなかでメーンを務めるというのは、大原にとってはすごいプレッシャーになるんじゃないかな。だけど、ここで大原がウルティモさんに負けたら、KUSHIDAには勝ったけどまた元にいた位置に戻ってしまうような気がするな。ボクに負け、ウルティモさんに負けたら、所詮ヤングリーグで勝ったにすぎない程度になっちゃうんですよ。
 だけど、ウルティモさんとは先月に名古屋、メキシコでタッグを組んだんですけど、そこで気づいたのは、ウルティモ・ドラゴンというレスラーがますます高級化しているなと。オーラは増しているし、それでいて動きも相変わらずシャープだし、スポーツカーから高級車になったような感じと言うんですかね。

 この試合は師弟対決ということで、弟子はいつか師匠を乗り越えていかなければいけないはずなんですが、客観的に見てもウルティモさんのほうがまだまだ上だと思いますね。このまえ大阪でボクは大原とシングルで闘ってなんとか勝ちましたけど、ボクのなかではウルティモさんのほうがボクよりも全然強い感じがしているんですよ。
 それにしても、ボクのなかで天龍さんに対して負けて欲しくないという気持ちがあるのと一緒で、ウルティモさんにも同じ気持ちを抱いているんですよ。うん、まだまだ強いウルティモさんでいて欲しいですね。

レスラー生活35周年の天龍さんがSMASH無敗のコバックをどう崩すか

SMASH初参戦となる天龍(写真)。マイケル・コバックという強敵を相手に、どんな戦いを見せるか!? 【t.SAKUMA】

<セミファイナル 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦>
天龍源一郎vsマイケル・コバック


 本当にこの業界は何が起こるかわからないというか、天龍さんがSMASHに参戦してくれるとは、やっぱり感慨深いものがありますよね。そんななかで初戦の相手がSMASHで無敗を誇るコバックですよ。ボクもコバックとは闘ってますけど、本当にこの男は強いですよ。見るからに強いオーラがプンプン漂ってますしね。だけど、天龍さんもまったく負けてない、いや、それ以上のオーラを放ってるじゃないですか。まるで何百年もの年輪が刻まれた大木のような感じですよね。神々しさもあるというか。イキの良さで言えばコバックのほうが年齢も若いですから上でしょうけど、天龍さんはこれをどう崩していくのか、これは注目ですね。

 あと、天龍さんのセコンドには、本来トーナメント1回戦でコバックと闘うはずだったんですが、「怖い。死ぬかもしれない」と対戦を拒否したキム・ナンプンが付くとのことなんですよ。で、コバックのセコンドにはリンが付きますよね。天龍さんはあくまでも天龍プロジェクト代表という姿勢は曲げないと思うんですけど、濃厚なSMASHの世界に入った天龍さんというのも観る側としては楽しみですよね。キムさんとどう絡むのかも含めて(笑)。
 そういう意味では、天龍さんはコバックを相手にするというよりも、天龍プロジェクトを背負った天龍さんがSMASHで何をするのか、そういうことを考えているプロレスファンも相手にしているのかなと。リング上はもちろん、それ以外とも闘っていく、これこそが天龍さんのプロレスだと思うんですよ。天龍さんの35年の歴史がSMASHをあっという間に飲み込んでしまうのか。もし、天龍さんがSMASHで無敗を誇るコバックに勝ってしまったら、それをひとつ許してしまうことになるんですが、それでもかっこいい天龍さんがコバックにスカッと勝つ姿をボクは観てみたいですね。

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