元・幕内力士の鈴川、サップの『ドタキャン』制裁へ=IGF

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大みそかにドタキャンされたサップとの対戦が決まった元・若麒麟の鈴川 【スポーツナビ】

 アントニオ猪木が会長を務めるプロレス団体IGFの2.5「GENOME14」(福岡国際センター)に出場する元幕内力士・若麒麟こと鈴川真一が、年末の「Dynamite!!」では幻となったボブ・サップと急きょ対決することが決定した。

 総額2億円のチャンピオンベルトを懸けた「IGFチャンピオンシップ」の1回戦として、米国ストリートファイト出身のキンボ・スライスと対戦する予定だった鈴川だが、キンボが練習中に右手のこぶしをけがしたため、欠場が決定。その代役として、年末の大イベントでは「敵前逃亡」となるドタキャンをしたサップが当てられることになった。

幻の戦いに「リング上で白黒つける」

鈴川はサンドバックに必殺技の「マーダー・ビンタ」を打ち込み、順調な仕上がりをみせた 【スポーツナビ】

 2日に行われた会見では、「こういう形でまさか戦うとは思ってなかった。ただ暮れの決着をファンに見せられるのはうれしい。リングの上で白黒つけてやる」と、試合への意欲を見せた。

 再び戦うことになったサップの行動について、「この間は逃げたのに、日を改めてリングに上がるというのは、普通ありえない」と驚きは隠せない。しかし、IGFチャンピオンシップのエントリー選手として挙がっているため、ここで星を落とすようなことがあると、トーナメントの勝ち上がりに暗雲が立ちこめる。そのため、「僕の目の前に出てくるのであれば、もう目の前に現れないように倒すつもりでしっかりやります。チャンピオンシップ、勝ちに行きたいんで、1戦1戦頑張っていきたい」と、年末の制裁マッチというよりも、次の大会へのステップととらえているようだ。

『ドタキャン』対策に「見張りつける」と関係者

 実際、ドタキャン事件があったため、「年末最後に戦いたかった。いい正月でもなかった」と不満はあったようだ。しかし気持ちを切り替えて2月の戦いに向けて準備してきた。この日は公開練習も行い、サンドバックに必殺技の「マーダー・ビンタ」「マーダー・キック」を打ち込み、快音を響かせ、順調な仕上がりを見せている。
「キンボと戦うつもりで準備してきたが、リングに上がったらやることは一緒。それをしっかりやりたい」と、自分のスタイルを貫くつもりだ。

 心配なのは、サップの2度目の『ドタキャン』だが、「試合直前になっていなくなるのだけはご勘弁願いたい」と鈴川も切に願っているが、そこはIGF関係者が控え室まで見張りをつけて、必ずリングに引っ張ってくることを確約している。

 また、今回の試合は特別試合となり、当初の予定だったキンボとのチャンピオンシップ1回戦は4月28日に行われる「GENOME15」(東京ドームシティホール ※現JCBホール)へと延期となっている。

IGFプロレスリング「GENOME14」

■IGFプロレスリング「GENOME14」
2月5日(土)福岡国際センター 開場16:00 開始17:00

<メインイベント IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦 45分1本勝負>
鈴川真一
ボブ・サップ

<セミファイナル IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦 45分1本勝負>
ジョシュ・バーネット
モンターニャ・シウバ

<第7試合 INOKI BOM−BA−YE SUPER FIGHT 30分1本勝負>
ザ・プレデター
キース・ハンソン

<第6試合 藤波辰爾デビュー40周年特別試合 DRAGON vs. Sky High 10分1本勝負>
藤波辰爾
ミル・マスカラス

<第5試合 シングルマッチ 10分1本勝負>
初代タイガーマスク
ブラックタイガー

<第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
エリック・ハマー、澤田敦士
シェルトン・ベンジャミン、ボビー・ラシュリー

<第3試合 マスクド・ゲノムJr.デビュー戦 20分1本勝負>
マスクド・ゲノムJr.
ハリケーン

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
タカ・クノウ
佐藤光留

<第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負>
定アキラ
宮原健斗
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