ヘビー級に旋風を巻き起こす豪腕王者デビッド・ヘイ WBA世界ヘビー級王座戦=世界プロボクシング
破壊力抜群の右パンチを持つヘイ、2度目の王座防衛なるか 【(C)NAOKI FUKUDA】
チャンピオン有利の声が大勢を占めるが、ヘイが決して打たれて強くないことを考えると、シドニー・オリンピックで金メダルを獲得した実績を持つ大型サウスポーのハリソンにも勝機は十分ありそうだ。
クルーザー級上がりのヘイは身長191センチ、リーチ198センチ、体重は100キロ近くまで増えた。15年以上前ならばヘビー級でも平均的な体格と言えただろうが、ビタリ&ウラディミールのクリチコ兄弟を筆頭に大型選手が目立つ最重量級にしては、全体的なボリューム感で及ばない。
しかし、今年4月の初防衛戦で粘着型の元王者ジョン・ルイス(米国)を4度倒しているように、特に右は破壊力がある。王座を奪ったニコライ・ワルーエフ(ロシア)との試合では、右フックでタフな大巨人をふらつかせてもいる。動きそのものも軽快で、パンチのスピードに関しては現在ヘビー級シーンでトップに位置づけることができよう。
左フック一発で欧州王者となったハリソン
シドニー五輪王者ハリソンが世界王座奪取を目指す 【(C)NAOKI FUKUDA】
ハリソンは身長197センチ、リーチ218センチ、体重110キロ超の大型選手だが、戦いぶりは比較的慎重だ。数は少ないもののリードブローで探りを入れ、フォローパンチにつなげる機会を待つスタイルを持つ。基本的にはサウスポーだが右構えにスイッチすることもあり、なかなか器用な一面を持っているといえよう。スプロットを倒したようにパンチ力もあるが、前段階の崩しが少ない傾向があり、その分だけ攻防が単調な印象を与えるのも事実だ。耐久力にも疑問符が付きまとう。
スピード&パワーvs.体格&サウスポー
その一方で、ハリソンが大きな体とサウスポーのアドバンテージを最大限に生かしてヘイにプレッシャーをかけた場合、意外な展開になる可能性もある。
勝負のカギを握るのはヘイのスピードとパワー、ハリソンの体格とサウスポー・スタイルということになりそうだ。いずれが勝つにしても、ヘビー級らしいKOシーンが見られる確率は極めて高いといえる。
この試合のもようは、WOWOWで11月22日(月)夜8時より放送する。
Written by ボクシングライター原功
【WOWOW番組情報】
エキサイトマッチスペシャル 独占生中継!
「マニー・パッキャオ vs アントニオ・マルガリート」
<WBC世界スーパー・ウェルター級王座決定戦>
マニー・パッキャオ(フィリピン/5階級制覇チャンピオン)
アントニオ・マルガリート(メキシコ/元WBA世界ウェルター級チャンピオン)
※ゲスト:西岡利晃(帝拳/WBC世界スーパー・バンタム級チャンピオン)
11月14日(日)午後0:00 生中継
11月15日(月)よる8:00 リピート放送
11月16日(火)午後0:00 リピート放送
怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
ヘビー級に旋風を巻き起こす豪腕王者ヘイが登場!
<WBA世界ヘビー級タイトルマッチ>
デビッド・ヘイ(英国/WBA世界ヘビー級チャンピオン) vs
オードリー・ハリソン(英国/WBA世界ヘビー級13位)
11月22日(月)よる8:00 放送
11月23日(火)午前7:05 リピート放送
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ