石川遼は3勝と大健闘! ビック3の活躍で米国3連覇=ゴルフ・プレジデンツカップ
大会は、ウッズら強豪がそろう米国チームが、19.5対14.5で世界選抜に勝利した 【Getty Images】
ウッズ、ミケルソン、ストリッカーが強さを見せた米国
「1度やられているからね。今度はしっかり借りを返そうと思った」と言うウッズは、前日と打って変わり、パッティングが絶好調。3日目まではパートーナーのスティーブ・ストリッカー(米国)に主役の座を譲ったが、最終日のシングルスは勢いのあるプレーで6アンド5(5ホールを残して6アップ)の大勝。本人は「気付かなかった」と言うが、ウッズのこの勝利で米国代表チームの3連覇が確定した。
最後まで何が起きるか分からないのがゴルフであるが、最終日を迎える中で、米国代表チームのキャプテン、フレッド・カプルスは確実に3マッチだけは取れる確信を抱いていた。その3マッチとはウッズ、フィル・ミケルソン、スティーブ・ストリッカーという世界ランクの上位3位を占める「ビック3」が戦うマッチのことで、残りの9マッチで勝利に必要な2ポイントを取ればよいという計算ができていた。それほど今大会においてこのビック3のプレーは安定しており、そして力強かった。
(シングルス戦ではウッズ、ミケルソンは勝利したが、ストリッカーは、ジェフ・オギルビーに2アンド1で敗れた)
ウッズに「こんな18歳見たことがない!」と言わせた石川遼
18歳の石川遼は、3勝を挙げる活躍を見せた 【Getty Images】
3日目の午後のラウンドで再び対戦して負けたものの、「こんな18歳見たことがない!」とウッズに言わせた実力は、最終日のシングルスでも、49歳のベテラン、ケニー・ペリーを相手に一歩も引けを取ることなく、2アンド1で見事な勝利。通算成績を3勝2敗とし、勝利数ではアーニー・エルス(南アフリカ)と並び、世界選抜チーム最多という素晴らしい成績を残した。
石川本人も選んでくれたキャプテンのノーマンに「勝ちをささげたい」と語っていただけに、これは“上出来”以上の出来だった。
これで1994年から始まったプレジデンツ・カップの通算戦績は米国チームの6勝1敗1分となった。今回世界選抜に選ばれた石川にとっても、世界と渡り合えるという確信をもっただけでなく、世界のトップ選手たちと常に一緒に行動をすることで、多くのことを学んだ大会であったはずである。
<了>
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