石川遼は3勝と大健闘! ビック3の活躍で米国3連覇=ゴルフ・プレジデンツカップ

PGAツアーモバイル

大会は、ウッズら強豪がそろう米国チームが、19.5対14.5で世界選抜に勝利した 【Getty Images】

 2年に1度、米国代表チームと欧州を除く世界選抜チームが名誉を懸けて戦う団体戦、「ザ・プレジデンツ・カップ」がカリフォルニア州サンフランシスコ、ハーディング・パークGCが開催された。現地時間9日の初日からリードを守り続けた米国代表チームが通算成績19.5ポイント対14.5ポイントの圧勝で、見事に大会3連覇を達成した。

ウッズ、ミケルソン、ストリッカーが強さを見せた米国

 米国代表が3ポイントをリードして迎えた最終日は、1対1のマッチプレーによるシングルス12試合が行われた。世界選抜チームがここで逆転勝利をするためには、最終日での8勝が必要。第4マッチまで米国代表チームの3勝1分けと後がなくなったところで、最後の対戦は全米プロ選手権で死闘を演じた、タイガー・ウッズ(米国)対Y.E.ヤン(韓国)という因縁の対決。
「1度やられているからね。今度はしっかり借りを返そうと思った」と言うウッズは、前日と打って変わり、パッティングが絶好調。3日目まではパートーナーのスティーブ・ストリッカー(米国)に主役の座を譲ったが、最終日のシングルスは勢いのあるプレーで6アンド5(5ホールを残して6アップ)の大勝。本人は「気付かなかった」と言うが、ウッズのこの勝利で米国代表チームの3連覇が確定した。

 最後まで何が起きるか分からないのがゴルフであるが、最終日を迎える中で、米国代表チームのキャプテン、フレッド・カプルスは確実に3マッチだけは取れる確信を抱いていた。その3マッチとはウッズ、フィル・ミケルソン、スティーブ・ストリッカーという世界ランクの上位3位を占める「ビック3」が戦うマッチのことで、残りの9マッチで勝利に必要な2ポイントを取ればよいという計算ができていた。それほど今大会においてこのビック3のプレーは安定しており、そして力強かった。
(シングルス戦ではウッズ、ミケルソンは勝利したが、ストリッカーは、ジェフ・オギルビーに2アンド1で敗れた)

ウッズに「こんな18歳見たことがない!」と言わせた石川遼

18歳の石川遼は、3勝を挙げる活躍を見せた 【Getty Images】

 そして、この米国代表チームの勝利とともに注目されたのが、弱冠18歳で世界選抜チームのキャプテン、グレッグ・ノーマン(豪州)に指名された石川遼だった。初日こそいきなりタイガー&ストリッカー組に力負けした石川だったが、チームメートからの励ましもあり、2日目のフォーボールで同じアジアである韓国出身のヤンと組み、4アンド3の大差で初勝利を挙げると、続く3日目のフォーサムでも同じくヤンと組んで3アンド2で2連勝した。

 3日目の午後のラウンドで再び対戦して負けたものの、「こんな18歳見たことがない!」とウッズに言わせた実力は、最終日のシングルスでも、49歳のベテラン、ケニー・ペリーを相手に一歩も引けを取ることなく、2アンド1で見事な勝利。通算成績を3勝2敗とし、勝利数ではアーニー・エルス(南アフリカ)と並び、世界選抜チーム最多という素晴らしい成績を残した。
 石川本人も選んでくれたキャプテンのノーマンに「勝ちをささげたい」と語っていただけに、これは“上出来”以上の出来だった。

 これで1994年から始まったプレジデンツ・カップの通算戦績は米国チームの6勝1敗1分となった。今回世界選抜に選ばれた石川にとっても、世界と渡り合えるという確信をもっただけでなく、世界のトップ選手たちと常に一緒に行動をすることで、多くのことを学んだ大会であったはずである。

<了>

PGAツアーモバイル (http://pgatourm.jp)では、プレジデンツカップのハイライト映像を配信中。石川遼のバーディーパットも今すぐチェック!
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント