モリーニョ監督「トリノ戦を制するかどうかはメンタリティー次第」=セリエA第22節プレビュー

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トリノ戦に向けて自信をのぞかせるモリーニョ監督 【Getty Images】

 前節、ジェノアと対戦したミランは、ベッカムの芸術的FKで先制したが、後半にFWディエゴ・ミリートの同点弾で追いつかれ、勝ち点3を獲得することはできなかった。第22節では2連敗中のラツィオとのアウエー戦に挑む。2試合連続ゴールと波に乗るベッカムの活躍に期待が高まる。対するラツィオは、同じく2試合連続ゴールを挙げているFWロッキを中心に勝利を目指す。ホームの声援を味方につけて連敗脱出なるか。

 首位インテルはホームで降格圏に低迷するトリノを迎える。アドリアーノ(出場停止処分)、若手のバロテッリ(規律面の理由で招集メンバーから外された)と2人のFWを欠くため、前線の起点、そしてゴールをエースのイブラヒモビッチに託す。トリノはリーグ戦ここ10試合で1勝しか挙げておらず、勝ち点1を獲得するため守備的な戦いを選択することになりそうだ。

勝ち点3の獲得で2位浮上を目指すミラン

アンチェロッティ監督(ミラン)

「(1−1の引き分けに終わった)前節のジェノア戦で貴重な勝ち点を落としてしまったが、日曜日のラツィオ戦は勝ち点3を取り戻すチャンスとなる。最近のパフォーマンスでわれわれは好調であることを証明していると思うが、攻撃的なチームだからボールをキープしていないときに苦労する場面が多いことも認めなければならない。サポーターから激しい批判を受けているラツィオは今、困難な時期に直面しているため、わたしたちとの対戦に向けて闘志を燃やしているだろう。しかし、われわれにとっては、今まで見せてきたパフォーマンスと同様にプレーすれば良い結果を出せると思う」

ロッシ監督(ラツィオ)

「わたしたちは2連敗中だが、今までの戦術を練り直す必要はないだろう。最近の結果に対するサポーターの不満を理解しているが、(GKカリーソのように)選手1人を非難の的にするのは良くない。彼は今まで南米風のサッカーをしてきたから、イタリアのスタイルになじむまではもう少し時間がかかるはずだ。
 ミラン戦に向けて、けがと出場停止で多くの選手を欠くが、いい訳にはならない。ワールドクラスの選手を誇るミランに、スペースを与えてしまうと苦しい。チームとしてコンパクトにプレーしなければならない。唯一わたしが要求するのは、ピッチ上での積極性だけだ。
 メディアでいろんなうわさが流れているが、わたしは辞任しないよ。それはひきょうな行為だと思っているからね。もしわたしに信頼を置いていないならば、ラツィオの幹部がわたしを解任すべきだ」

トリノを警戒するも自信をのぞかせるインテル

モリーニョ監督(インテル)

「(規律面の理由で)バロテッリを招集していないのは、彼のためを思ってのことだ。今は分かっていないかもしれないが、いつか彼は理解してくれると思う。まだ若いから、優れた選手、そして素晴らしい人間に成長する時間はまだまだある。
 トリノは良いチームであり、現在のリーグ順位(18位)はふさわしいものではない。彼らは激しいプレスでスペースをつぶしながら、FWビアンキ、アモルーゾとロジーナを中心にカウンターを仕掛けてくるだろう。しかし、試合の決着をつける力は、インテルの選手たちの頭の中にある。(1−3で完敗した第19節の)アタランタ戦では、試合の序盤から精神的にあきらめていたが、(前節の2−0で勝利した)カターニア戦では選手たちは適切な態度で試合に臨んでくれた。だから良い結果を残すことができた。トリノ戦を制するかどうかも、われわれのメンタリティー次第だよ」

ノベッリーノ監督(トリノ)

「困難を乗り越えるためには、全員の懸命な努力が必要だ。インテルとの対戦は決して楽な試合にならないが、わたしが選ぶ11人のスタメンは全力を出し切ってくれると確信している。そして、良い結果が、サポーターとクラブに自信を与えるだろう。わたし自身に関しては、いつもの情熱で全力を尽くしていく」

セリエA 第22節 有料ライブ放送

 スポーツ専門のライブ映像配信サイトのLiveSports.jpでは、セリエA第22節の2試合「インテル対トリノ」と「ラツィオ対ミラン」を有料でライブ配信いたします。

インテル対トリノ
2月1日(日)23時15分(日本時間)

ラツィオ対ミラン
2月1日(日)28時45分(日本時間)

※配信スケジュールは変更になる可能性があります。
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