武豊キタサン4戦全勝の1枠1番は好枠か? 枠番、前走別…有馬記念をデータで分析

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第61回GI有馬記念 枠順が確定!

第61回GI有馬記念の枠順が確定した 【スポーツナビ】

 JRA競馬の1年を締めくくる総決算のグランプリレース、第61回GI有馬記念(12月25日、中山競馬場2500メートル芝)の枠順抽選会が21日、ファン公開のもと東京・品川プリンスホテルで行われた。

1枠1番を引き当てた武豊(右)をはじめ出走馬に騎乗する16人の騎手が勢ぞろい! 【写真提供:JRA】

ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手も枠順抽選に参加し、イベントを盛り上げた 【写真提供:JRA】

 有馬記念アンバサダーに競馬ファンとしても知られるニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手を迎え、キタサンブラックに騎乗する武豊ら出走予定馬に騎乗するジョッキーも自らの手で抽選を引くために勢ぞろい。華やかな雰囲気の中で行われた抽選の結果、天皇賞・春、ジャパンカップに続く今年GI・3勝目を狙うファン投票1位のキタサンブラックは1枠1番、有馬記念連覇を目指すゴールドアクターは1枠2番、一気の世代交代を狙う菊花賞馬サトノダイヤモンドは6枠11番に決まった。

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過去10年で“最強”の枠番は……

武豊(右)が引いた番号は、キタサンブラックにとって4戦全勝の1枠1番! 【写真提供:JRA】

 武豊自らが引いた枠番抽選ボールから出てきた数字は、なんと1枠1番。武豊の神がかり的な引きの強さに会場からは大歓声。抽選会イベント中で一番の盛り上がりとなった。

 会場がこれだけ沸いたのも理由がある。1枠1番はキタサンブラックにとっては“最強”のゲート番号。この枠番からのレースはこれまで4戦して負けなしの全勝だ。今年のGI・3勝目へ、キタサンブラック、武豊、そしてオーナーの北島三郎さんに強烈な追い風が吹いてきたか。

過去10年の馬番別データ 【スポーツナビ】

 ただし、枠番だけの過去10年のデータを見てると、1枠1番は1勝・2着1回と連対馬2頭が出ているが、絶好枠とは言いがたい。では、過去10年で最強の枠番はと言うと、それは1勝・2着2回・3着2回の3枠6番だろう。2014年2着のトゥザワールド、13年優勝のオルフェーヴル、12年2着オーシャンブルーと、直近5年以内で見ても3頭の連対馬を輩出している。そんなラッキー枠を引き当てたのは、ミルコ・デムーロ騎乗のサウンズオブアースだ。GI未勝利ながら、前走のジャパンカップ2着、昨年の有馬記念2着とその実力はGI級。藤岡健一調教師も「絶好調だと思っていたジャパンカップよりもいい状態」と自信を持っているのだから、これは黙って買いの一手かもしれない。

 ほか、過去10年で2勝・2着1回・3着1回の2枠4番にはヤマカツエース、1勝・2着2回・3着2回の4枠7番にはマルターズアポジー、2勝・2着1回・3着1回の5枠9番にはヒットザターゲット、2勝を挙げる7枠13番にはデニムアンドルビーと、好成績を挙げている枠番にはいずれも伏兵馬が入った。ラッキー枠を味方に穴馬が波乱を起こすか。

 なお、春のグランプリ・宝塚記念の勝ち馬マリアライトは、昨年に引き続き大外8枠16番となってしまった。この枠番は過去10年で未勝利どころか、2着・3着もゼロ。不運としか言いようがないが、「宝塚もこの枠で勝っていますからね」と蛯名が振り返ったとおり、春のグランプリは8枠16番からの劇的勝利だった。外枠の不利を跳ね返し、春秋グランプリ制覇を目指す。

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