青学・原監督「東京五輪へ向けて成長を」 箱根駅伝出場の21チーム監督コメント
全出場チームの監督がそろい、レースへの抱負を述べた 【スポーツナビ】
優勝候補筆頭となる青山学院大の原晋監督は「16人エントリーでも5000メートル(上位)10人平均では13分49秒、1万メートルでは28分41秒と、実業団並みに成長することができました。トップチームとして3冠3連覇という目標もありますが、2020年東京五輪に向け、間違いなくこの若い世代が日本代表の貴重な戦力になると思います。現場を預かった責任者として、この箱根駅伝を通して成長させていきたい」と大学駅伝の先にある目標についても語った。
また例年、チームの作戦を掲げている原監督だが、「ワクワク大作戦」「ハッピー大作戦」に続く今回の作戦名は「サンキュー大作戦」。「3連覇を狙っており、3冠でもある。9度目のチャレンジなので、皆さんにありがとうを言いたい」と理由を説明し、3冠3連覇の快挙に挑むと話した。
以下、記者会見における各チーム監督などのコメント。
青山学院大・原監督「実業団並みに成長」
青山学院大・原監督 【スポーツナビ】
本日の16人エントリーでも5000メートル(上位)10人平均では13分49秒、1万メートルでは28分41秒と、実業団並みに成長することができました。トップチームとして3冠3連覇という目標もありますが、2020年東京五輪に向けて、この若い世代が日本代表の貴重な戦力になると思いますので、現場を預かる責任者として東京五輪に向けて、この箱根駅伝を通して成長させていきたいと思っています。
東洋大の酒井監督 【スポーツナビ】
順位に関しては、過去に優勝もしています。前々回が3位、前回も2位となっていますので、最低でも3位以内。やはり王座奪還を狙っていきます。
早稲田大の相楽監督 【スポーツナビ】
目標順位は、2011年の優勝以降、箱根に関しては、5、4、5、4、5というスパイラルにはまっています。(今大会)まずは3位以内に確実に入ることを狙いながら、チームの年間目標が3大駅伝で3位以内に入ること、そのうち1つは優勝と掲げてやってきたなか、まだ出雲、全日本と優勝に手が届いていないので、しっかり優勝にチャレンジしたいと思います。
東海大・両角監督「力どおりの選考で1年生が半数」
東海大・両角監督 【スポーツナビ】
チームの特徴としては、エントリーの半数を1年生が占めました。力どおりのメンバー選考であったので、あえて1年生をたくさん選んだというわけではないのですが、フレッシュな走りに期待したいなと思います。
「下克上」というのは、僕自身のスローガンでもあるので、初めての箱根ということで、他の大学の監督たちに「下克上」できればいいかなと思っています。
目標の順位は、3位争いに加わらせていただければと思っています。
山梨学院大の上田監督 【スポーツナビ】
その中で、前回の青山学院大の優勝のように、本当に(1キロを)3分を割るペースでガンガン飛ばす箱根駅伝になっていると。そこで学生たちに伝えたのは、金魚鉢の外から金魚を眺めると、どうしても大きく見えてしまい「こりゃかなわない」と思ってします。そうではなく、思い切ってその中に飛び込んで、その中に入って、その気持ちになってみれば、もっともっといけるんじゃないかと。そういう気持ちの中でスタートを切ったチームです。
その中で選手たちが選んだのは、「勁草(けいそう)の如く」というチームスローガンです。私が指導上、一番にすえている言葉が「疾風に勁草を知る」という言葉で、31年間やってきた中で、スローガンに選んだチームでした。その気持ちにしっかりと私も指導者として応えなければいけないと思って、彼らには目的を持ってしっかりとした行動を取らせ、いかに効果があるかしっかり考察させる。覚悟を持ってそれを継続させるという観点でともに今日まで歩んできました。
チーム状況としては、良い球体になってきたなと思います。ピストルがなったら思い切って、目標に向かってスローインしていきたいなと、そんな勢いのあるレースをしたいと思います。
目標は「3大駅伝優勝」を新チームが掲げました。根拠や裏づけなどはありませんが、やはり「勁草の如く」を目指すのであれば、そういった気持ちで取り組んでいこうではないかと、日々のトレーニングの中で裏づけを取っていこうではないかと。それがどのような形になるかは分かりませんが、しっかりチャレンジしていきたいと思います。
目標は学生が決めているので、学生は箱根駅伝5位を目標にやっていますが、そんなに甘いものでないと、長くやっていれば分かります。確実に3年連続のシードを取りたいと思っています。
特徴としては、1万メートルの平均タイムを言われるとものすごい落ち込んで、今晩は枕を濡らすのかなと思うんですけど、「鰻丼」に例えて話をしますと、ここ最近、鰻自体が減ってきて高騰しております。ただうちは長年、付け足し付け足しした甘辛いタレと、1年生である小粒ではあるけれどもピリリと辛いスパイスがあります。そのようなチームでいきたいと思います。
強みとしては、下級生が10人ということで、本学らしくありません。本来なら頭でっかちで足が細くて上が大きいのですが、今回は1、2年生を中心にいく形になると思っています。この3週間で「鰻丼」プラス「肝吸い」を追加で付け足すことができるようなコンディションに仕上げたいと思います。
順位に関しては、昨年はシードが取れませんでした。今回はシードが取れて(この会見でも)前列と居心地が良いので、より(上位校の監督が座る)右側の方へ行きたいと思います。