青学・原監督「東京五輪へ向けて成長を」 箱根駅伝出場の21チーム監督コメント

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大東文化大・奈良監督「予選会で予想以上の走り」

大東文化大の奈良監督 【スポーツナビ】

大東文化大・奈良修監督 今年の箱根駅伝は学生の力を発揮できず18位という結果になり、悔しい思いをしました。新体制になって、下尾(一真)キャプテンになって、「信念」というテーマを立てまして、私としては、学生中心、自主性を中心に考えています。

 私は学生を見ている中で、今年は夏合宿から練習量があって、取り組みが非常にありました。その結果、予選会に関しては、監督が思った以上に走ってトップ通過という結果を残してくれました。ただその中で少しの隙があり、監督の調整ミスもありまして、全日本大学駅伝では(15位と)、2年連続惨敗の結果となりました。ただその中で、学生が学んだものがたくさんあり、順調に今は来ています。16人のメンバー以外でも、16人のメンバーでも、全員がすべて自己ベストで臨んでいます。こういうチーム状況は今までなかったので、しっかり努力したものが2日、3日に出せて結果をつかめるようにしたい。監督はまず、選手を信じて、2日、3日に臨めるか。選手は自分を信じて、レースに臨めるか。お世話になった人への感謝を忘れず、2日、3日を迎えることがポイントになると思います。

 私もこの箱根駅伝を経験した中で、こんな大きなスタート地点に立てることというのは、非常に幸せだと思っているので、この幸せをしっかり2日、3日に、ぶつけたいと思います。
明治大・西弘美監督 チームの特徴ですが、今年は14位と8年ぶりにシードを逃すことになりました。その建て直しということで、10月15日の予選会までは本戦は見ずに、全力で予選会を戦うということにしました。夏合宿は今までで一番長い、39日間という日程で、8月1日から9月20日まで行いました。その結果、最初はもたついていた部分もありますが、全日本は11位、不完全燃焼に終わりました。これで1つ、大きな膿が出たかなと思いますし、12月ぐらいから非常に調子も上がってきています。

 そういうチームの中でちょっと不安という点は、経験者が5人という状況です。初めてが11人いるわけですが、こういうフレッシュさの中で、怖いもの知らずの走りを期待したいと思っています。

 今現在、坂口(裕之)がエースになりますが、9月の下旬から少し病気で戦列から外れていましたが、ここにきて、だいぶ回復していますので、現時点では6割ぐらいできています。あと3週間弱ぐらいですが、なんとか本戦に間に合わせていきたいと思います。

 本戦については、もう一度シード権を取って6位争いをずっとしていければいいかなと思っています。ここ数年は大きなブレーキで順位を落としている部分がありますので、エースがいない分、各自が確実に走っていくというのをテーマにやってきました。頑張りたいと思います。
創価大・瀬上雄然監督 2年ぶり2回目の箱根路を走らせていただきます。チームの特徴としては、セルナルド祐慈を筆頭にチームをまとめ上げてきました。昨年1年間、悔しい思いをして、セルナルドを中心に、学生たちが一体となり、それを私たちが支えていく形で、チームの改革をしてきて、その結果、予選会で私もびっくりの3位という結果を得ることができました。3位という結果を聞くと周りの関係者は「次はシードだ」と言いますが、1万メートル平均タイムを聞くと、うちのチームは下から3番目です。この下から3番目をどうやってシードに絡めていくかと考えると、やはり1人1人が責任を持って、ブレーキのない走りをしていく。これが大事かと思っています。

 学生たちはシード権獲得を目標としていますので、私たちも精一杯サポートできるように力になっていきたいと思います。

法政大・坪田監督 【スポーツナビ】

法政大・坪田智夫監督 チームの特徴としては、1年生が力のある、そして勢いのある学年となっています。しかし大黒柱となるのは足羽(純実)を中心とした4年生です。彼らが中心となってチームを作ってきてくれました。1万メートルの平均タイムも近年にないほど上がってきていますし、メンバー外の選手も力をつけてきて、層が厚くなりました。

 なんとかシードを取って、来年は(会見でシード校が位置する)前列に座って、早い段階であいさつができるように頑張りたいと思います。

神奈川大の大後監督 【スポーツナビ】

神奈川大・大後栄治監督 早12年間、シード権を取れておりません。予選会もベテランの域になってしまい、大変、不名誉だなと思っています。
 なぜシード権の中でレースができないのかと毎年反省しますが、本当に端的に、スピード不足。流れに乗れないということだと思います。練習量もそうですが、やはりもっとスピードをつけて、1万メートルのチーム平均を上げていかないことには、客観的な裏づけとしてはダメだなと思いました。

 1万メートルの平均タイムを一覧していますと、今回は9番目。1万メートルだけだと箱根駅伝はまったく参考にならないのですが、それでも客観的な数字としては一桁に入っていることは学生たちも自信になるんじゃないかと思います。なんとか1区、2区で流れを作って、シード権のところでレースをして、12年ぶりに「やっと駅伝ができたな」と、3日の日に大手町で終わりたいなと思っています。
上武大・近藤重勝監督 今年のチームは、4年生を中心とした非常にまとまりのあるチームです。チームの強みは、大会を迎えるにあたって準備の徹底というものを、学生自身が自立して行えているところにあると思います。今までの上武大は、監督がこうしなさい、ああしなさいと言って、徹底してきていましたが、今年は学生自身が自ら行動しているということが強みではないかと思います。

 順位に関してはおそらく、ここにいらっしゃるみなさんが、上武大がここにいると想像できた人がほとんどいらっしゃらなかったと思います。本戦も同様に、予想を覆すように、10位以内に入りたいと思っています。

拓殖大・岡田監督は、熊本支援をしてくれた方々に感謝

拓殖大・岡田正裕監督 チームの特徴を話す前に、みなさんにお礼と感謝を申し上げたいです。4月14日に私の故郷、熊本で大地震がありました。私の家も、若干ですが傷みました。9月の始めに当地に参り、私の友人、知人には全壊、半壊ということもあり、街の様子も一変しておりました。本当に辛い時期でした。

 そういう中で、私は阿蘇で毎年、夏の合宿をしていたのですが、阿蘇にも足を運んだら、家の中の設備や、温泉などが出ていないという状況で、なんとか皆さん方の努力があり、8月に訪れた時には例年通り、練習することができました。本当に感謝しております。この場を借りて、全国の皆さん方から叱咤激励、いろいろな形で連絡をいただきました。本当にありがとうございました。

 チーム状況としては、「一心激走」がチームスローガンです。まさしく速さよりも強さを1年間、学生たちの課題として練習をやってきました。予選会、全日本も含めて、20チーム中19位の1万メートルの平均タイムで出ましたが、結果として全日本で8位入賞と私の思惑に近い形で選手諸君が走ってくれました。本戦も「ようやったな」と言われるような走りを選手諸君と2日、3日、やりたいなと思っております。
国学院大・前田康弘監督 2年ぶり10回目の出場となります。昨年は予選会で敗退し、なんとか這い上がってくることができました。今年のチームの特徴としては、やはり対抗、ゲームチェンジャーがいませんので、1区から10区、堅実に、トータル駅伝で勝負していきたいと思います。エントリーに関しては、4年生、3年生の上級生が13人エントリー。その中で一般入試で入ってきた選手が2人いますので、うちらしいエントリーができたと思います。

 目標は、やはりシード権獲得を掲げていますが、どのチームも素晴らしいですから、紙一重の戦いになると思います。ここから約3週間弱、しっかり準備して、コンディションを整えて勝負していきたいと思います。
国士舘大・添田正美監督 3年ぶりに箱根駅伝に帰ってきました。今年のチームの特徴は、昨年(の箱根駅伝予選会では)10秒差の敗戦ということで、1人1秒の悔しさを知っている選手が数多くいる中、練習で切磋琢磨(せっさたくま)し、チーム一丸となって練習を積んできた結果、全日本大学駅伝出場と箱根駅伝出場、2つの駅伝出場は26年ぶりとなり、とても流れのあるチームです。

 チームの強みとしては、高校時代に実績のある選手というのがおらず、高校時代(5000メートル)15分台だった選手が、(大学に入って1万メートル)29分台前半までいくようになった選手が主力です。うちの大学に来て強くなったと自信を持って走る選手が数多くいます。

 目標順位としては、国士舘大が前回出場した(第90回)記念大会で、繰り上げの連続でしたので、やはり最後まで1本のたすきを最後までつなぐということが目標となります。前回はシード権以外のほとんどの大学は、繰り上げになっていたと思いますので、最後まで1本のたすきをつなぐことができれば、シード権に入るのではないかと思います。
日本大・武者由幸監督 今年は箱根駅伝11位という結果で悔しい思いをしました。予選会も10位通過ということで、ギリギリのところで通過して、選手も危機感を感じています。本戦ではしっかりを気を引き締め直したいという思い。昨年もたすきはつながっていませんし、まずはたすきをつなぎたいという思いは強いですから、しっかり駅伝はしたいと思います。当日は全力で頑張ります。
関東学生連合・大志田秀次コーチ(東京国際大) 関東学生連合は、予選会で本戦出場がかなわなかったチームから16人が選ばれまして、初めて顔を合わせたのが、11月の記録会の時でした。チームとしてまだ骨格もできておりません。ですが明日の合同練習、年末の強化合宿で、骨格、骨組みを作り、本戦ではわれわれのチームは結果的に総合成績はつきませんが、ただ走る選手が箱根に出たいという気持ちを込めて、10位以内相当の記録を残したいと思っています。そしてこの結果が94回大会以降に、各選手が大学に持ち帰って、生かしてくれればと思っています。

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