青学・原監督「東京五輪へ向けて成長を」 箱根駅伝出場の21チーム監督コメント
大東文化大・奈良監督「予選会で予想以上の走り」
大東文化大の奈良監督 【スポーツナビ】
私は学生を見ている中で、今年は夏合宿から練習量があって、取り組みが非常にありました。その結果、予選会に関しては、監督が思った以上に走ってトップ通過という結果を残してくれました。ただその中で少しの隙があり、監督の調整ミスもありまして、全日本大学駅伝では(15位と)、2年連続惨敗の結果となりました。ただその中で、学生が学んだものがたくさんあり、順調に今は来ています。16人のメンバー以外でも、16人のメンバーでも、全員がすべて自己ベストで臨んでいます。こういうチーム状況は今までなかったので、しっかり努力したものが2日、3日に出せて結果をつかめるようにしたい。監督はまず、選手を信じて、2日、3日に臨めるか。選手は自分を信じて、レースに臨めるか。お世話になった人への感謝を忘れず、2日、3日を迎えることがポイントになると思います。
私もこの箱根駅伝を経験した中で、こんな大きなスタート地点に立てることというのは、非常に幸せだと思っているので、この幸せをしっかり2日、3日に、ぶつけたいと思います。
そういうチームの中でちょっと不安という点は、経験者が5人という状況です。初めてが11人いるわけですが、こういうフレッシュさの中で、怖いもの知らずの走りを期待したいと思っています。
今現在、坂口(裕之)がエースになりますが、9月の下旬から少し病気で戦列から外れていましたが、ここにきて、だいぶ回復していますので、現時点では6割ぐらいできています。あと3週間弱ぐらいですが、なんとか本戦に間に合わせていきたいと思います。
本戦については、もう一度シード権を取って6位争いをずっとしていければいいかなと思っています。ここ数年は大きなブレーキで順位を落としている部分がありますので、エースがいない分、各自が確実に走っていくというのをテーマにやってきました。頑張りたいと思います。
学生たちはシード権獲得を目標としていますので、私たちも精一杯サポートできるように力になっていきたいと思います。
法政大・坪田監督 【スポーツナビ】
なんとかシードを取って、来年は(会見でシード校が位置する)前列に座って、早い段階であいさつができるように頑張りたいと思います。
神奈川大の大後監督 【スポーツナビ】
なぜシード権の中でレースができないのかと毎年反省しますが、本当に端的に、スピード不足。流れに乗れないということだと思います。練習量もそうですが、やはりもっとスピードをつけて、1万メートルのチーム平均を上げていかないことには、客観的な裏づけとしてはダメだなと思いました。
1万メートルの平均タイムを一覧していますと、今回は9番目。1万メートルだけだと箱根駅伝はまったく参考にならないのですが、それでも客観的な数字としては一桁に入っていることは学生たちも自信になるんじゃないかと思います。なんとか1区、2区で流れを作って、シード権のところでレースをして、12年ぶりに「やっと駅伝ができたな」と、3日の日に大手町で終わりたいなと思っています。
順位に関してはおそらく、ここにいらっしゃるみなさんが、上武大がここにいると想像できた人がほとんどいらっしゃらなかったと思います。本戦も同様に、予想を覆すように、10位以内に入りたいと思っています。
拓殖大・岡田監督は、熊本支援をしてくれた方々に感謝
そういう中で、私は阿蘇で毎年、夏の合宿をしていたのですが、阿蘇にも足を運んだら、家の中の設備や、温泉などが出ていないという状況で、なんとか皆さん方の努力があり、8月に訪れた時には例年通り、練習することができました。本当に感謝しております。この場を借りて、全国の皆さん方から叱咤激励、いろいろな形で連絡をいただきました。本当にありがとうございました。
チーム状況としては、「一心激走」がチームスローガンです。まさしく速さよりも強さを1年間、学生たちの課題として練習をやってきました。予選会、全日本も含めて、20チーム中19位の1万メートルの平均タイムで出ましたが、結果として全日本で8位入賞と私の思惑に近い形で選手諸君が走ってくれました。本戦も「ようやったな」と言われるような走りを選手諸君と2日、3日、やりたいなと思っております。
目標は、やはりシード権獲得を掲げていますが、どのチームも素晴らしいですから、紙一重の戦いになると思います。ここから約3週間弱、しっかり準備して、コンディションを整えて勝負していきたいと思います。
チームの強みとしては、高校時代に実績のある選手というのがおらず、高校時代(5000メートル)15分台だった選手が、(大学に入って1万メートル)29分台前半までいくようになった選手が主力です。うちの大学に来て強くなったと自信を持って走る選手が数多くいます。
目標順位としては、国士舘大が前回出場した(第90回)記念大会で、繰り上げの連続でしたので、やはり最後まで1本のたすきを最後までつなぐということが目標となります。前回はシード権以外のほとんどの大学は、繰り上げになっていたと思いますので、最後まで1本のたすきをつなぐことができれば、シード権に入るのではないかと思います。