好走馬の条件とは? 阪神JFを分析 データが導く女王候補はリスグラシュー
過去に名牝を多数輩出、今年も実力馬が揃った
現在の外回りコースで行われるようになった06年以降の過去10年のデータから勝ち馬ならびに3着以内馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
阪神JFの人気別成績(過去10年)
【表1】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
8番人気以下の伏兵は2着4回、3着3回で、昨年は10番人気ウインファビラスが2着に激走している。12年には5番人気ローブティサージュが勝利し、2着に15番人気クロフネサプライズ、3着に10番人気レッドセシリアが激走。3連単300万円を超える大波乱となった。ただし、馬連での万馬券は12年の1回のみで、伏兵が2・3着に絡むヒモ荒れが多いのが特徴だろう。
阪神JFの前走枠番別成績(過去10年)
【表2】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
阪神JFの所属別成績(過去10年)
【表3】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
関東馬は一昨年のショウナンアデラ、昨年のメジャーエンブレムと2年連続で勝ち馬を輩出。一昨年は1・3着馬、昨年は1・2着馬が該当しており、複勝率では関西馬を大きく上回っている。08年以降の近8年で関東馬が毎年1頭は3着以内に好走している。
阪神JFのキャリア別成績(過去10年)
【表4】 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
出走数最多の3戦の馬は昨年のメジャーエンブレムら4勝も、連対率・複勝率で1・2戦の馬に水を開けられている。ただし、一昨年は上位3着までを独占、昨年は1・3着馬が該当しており、回復傾向にある。勝ち馬はすべて1〜3戦の馬だった。
なお、4戦の馬は2着が5回と多く、連対率では2戦の馬に次ぐ高さだ。5戦の馬も2・3着止まりで、6戦以上の馬からは3着以内馬が出ていない。