ハリル「ここから日本がより強くなる」 W杯アジア最終予選 タイ戦後の会見
試合後ハリルホジッチ監督(右端)は「良い試合だったと思う」とタイとのアウェーマッチを総括した 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】
試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「良い試合だったと思う」と総括。ミスから相手にチャンスを与えたシーンに触れ、「心理面ではまだまだ問題がある」と課題を挙げた。また、UAE戦から先発メンバー3人を変えた意図に関しては、「経験のある選手と若い選手を競争させたかった」「(外れた)彼らが悪かったからではない」と説明。「チームに良い雰囲気をもたらしてくれた」「ここから日本がより強くなる」と満足げな表情を見せた。
日本は次戦、10月6日にホームでイラク代表と対戦する。
経験のある選手と若い選手を競争させたかった
選手を祝福したい。ここから日本がより強くなってくれると思う。合宿中はけが人や疲労など、さまざまな問題もあった。しかしメディカルやアドミニ含めて、すべてのスタッフと選手が良い準備をしてくれた。それから、素晴らしい戦いをしたタイ代表も祝福したい。タイと対戦する多くの国は困難に直面することだろう。
──UAE戦から3選手を替えた意図と選手への評価は?
先ほど試合後のインタビューでも言ったが、少し競争を見たかった。と同時に、何人かの選手が疲労を抱えていたし、けがもあったので、若い浅野をはじめ新しい選手を試した。経験のある選手と若い選手を競争させたかった。
出場した選手は良いプレーをしてくれた。そして偶然というか、彼らがゴールを決めてくれたおかげでチームに良い雰囲気をもたらしてくれた。選手を替えたのは、(外れた)彼らが悪かったからではない。UAE戦もまったく良い試合でなかったわけではなかった。ただ、このチームにフレッシュさをもたらしたい意図があった。
われわれは(タイに)プレッシャーをかなりかけたと思う。(それによって)相手はオフェンスの組み立てで、何ももたらすことができなかった。この2試合で、われわれにも変化をもたらすことができることを見せたかった。また、国内でパフォーマンスの良い選手、アウェーで良い選手がいることも理解できたと思う。そうはいっても、プレーしなかった選手が悪かったというわけではない。
──10月も同じような日程で試合があるが、何かを変えるということは考えているか?(大住良之/フリーランス)
ディテールには入りたくないが、1試合目は本当に難しい試合だった。何人かの選手がフィジカル的にトップではなく、試合をコントロールできない状況だった。それから90分間プレーしていない選手、遅くに日本に入った選手、そしてけが人も4人出た。われわれにとってはシーズンの半ばということで、理想とするようなコンディションではなかった。そうはいっても、UAE戦はオフェンス面でかなり良い攻撃ができた。
主審の話はもう繰り返す必要はないと思うが、われわれは間違いなく2点を取り、2失点がプレゼントだった。若い選手を使ったことについて、非難することができるだろうか。全員に経験を積ませたいというのが私の希望だ。ただし、本当に大きな希望をもって初戦に臨んだので、かなりフラストレーションが溜まった。埼玉の雰囲気も最高だった。サポーターと同じように、私も勝利を期待をしていたので、本当にがっかりした。
タイ代表キャティサック・セーナームアン監督、試合後会見
(サウジ戦と日本戦との違いについて)日本はテクニックがあり、ゲーム序盤から激しくプレッシャーをかけてきたので、難しいゲームになった。サウジは今日の試合でイラクに勝利(2−1)したが、2得点はいずれもPKによるものだった。
われわれにとってすべての試合がチャレンジだ。毎試合、100パーセントの状態でベストを尽くさなければならない。日本とはフィジカルでもテクニックでもスタンダードが違っていた。最後は10人で戦うことになったのは残念だったが、次のゲームに向けてフォーカスしていきたい。
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